アメリカのスケソウダラのフィレ(三枚に卸した状態)の輸出が10万トンと3年連続の大台になりました。
主力はヨーロッパ向けだそうです。
身のほうがたくさんある、ということは当然卵(たらこ)もたくさんあるということだと思いま
す。今年もたらのこは安かったのですが、3年連続フィレの方が10万トンとなると、たらこのほうも期待できそうです。
ただし、スソ物(中級グレード品~下級グレード品)が多く、一級品は少ないようです。
たらこももう少し価格が下がってもよさそうなんですが、折からの円安で、豊漁の分がほぼ相殺されているイメージです。
スーパーの売り場を見ても同じグレードのものの価格は数年前からみても下がっていません。
スソ物と呼ばれる中級グレードや下級グレードは結構豊富にありますのでお買い得です。
【たらこの選び方】
見た目で判断するのは難しいのですが、いくつかポイントを挙げてみました。
・水っぽく見えないこと
・張りがあること
・軽く押してみて、しっかりとしていること
・色を見て、あまり赤いものは着色料が多い
無着色といっても発色剤として亜硝酸ナトリウムを使っていることがほとんどです。
これを使わないと美味しそうに見えないんです。
以前一切の添加物を使わない、無添加たらのこを見たことがありますが、正直美味しそうには見えませんでした。
亜硝酸ナトリウムは劇物です。
2gほどで人間の致死量と言われています。
ただ、非加熱のソーセージには添加が義務付けられているそうです。菌を殺す作用があるためです。
食品には0.01%くらいの添加ですし、たらこを100g食べて0.01g程度ですので、一度にタラコを20kg食べない限り、問題なさそうです。
鮮度のよいものであればそれほど発色剤を使わなくてもいいので、鮮度のよさそうなものを選ぶといいです。
鮮度を見分けるのは難しいですが、気になる人はあまりに安いものは避けた方がいいと思います。
先程のたらこの選び方基準で判断して、しっかりしたものを選べばよいのではないかと考えます。