輸入のエビの日本の単価は、短期的には日本の国内の需給で決まっていきます。
また、長期的には現地の生産量などの影響を受けます。
2016年夏からブラックタイガーの日本国内の価格が高騰していました。
高くなりすぎたためか売れ行きが悪くなり、サイズによっては価格が下落しました。
日本のエビの値段は、日本の受給で決まるのですね。
なぜエビの値段は日本の受給が影響するのか?
それにしても、なぜこんなに日本の国内の需給を受けるのでしょうか。
日本が高く買ってくれなければ、他の国へ売ればいいのに、と思います。
やはりこれは円が強いからです。
多少相場が下落しても強い円で買ってもらったほうが儲かるのです。
年初からの円高があり、価格が下がる下地は出来ていたと考えます。
ドル円は昨年の120円台から、100円台と、2割の下落となっております。
世界の通貨は基軸通貨であるドルに換算して価値を測りますので、ドルに対して高い
ということは他の通貨に対しても高い、ということになります。
もちろん、世界の各国の通貨がドルに対して高ければ、円高効果は相殺されます。
しかし特にイギリスのユーロ離脱や米国大統領選前の不安定な時期は円が強くなりやすいです。ドル安というより円高です。
だからいつ海老の価格が下がっても不思議はなかったのです。
その割に高値に放置されたブラックタイガーが、価格を本来の位置に戻しただけだと思います。
毎年年末になると価格が上昇する海老。今年は、種類によっては安く購入できそうですね。