納豆やキムチは売れ行き好調で、天気でいえば晴れ。
しかし同じ“発酵食品”ともいえる「漬けもの」業界は斜陽。
この違いは何なのでしょうか。
納豆は大豆のイソフラボンが女性ホルモン的な働きをし、大豆自体の健康効果が謳われています。
あるいは納豆菌による整腸効果や、「花粉症の軽減効果のある納豆菌を使用」しているメーカーもいます。
キムチは唐辛子のカプサイシンによるダイエット効果・美容効果がテレビ等で紹介されています。
また乳酸発酵食品としての認知度も高く、女性にうれしい商材としての地位を築いています。
しかし漬けものメーカーは相変わらず沢庵漬け、きゅうり漬け、ナス漬け。
多少味の工夫などは見られるものの、どれも似たり寄ったりの商品を作っています。
だけど、漬けものこそが21世紀の健康食品だと思います。
乳発酵食品の整腸効果は盛んに宣伝され、認知されています。
しかし日本人に本当にその乳酸菌と乳製品が合うのか、といえば?マークをつける研究者もいます。
漬けものに含まれる植物性乳酸菌が日本人のお腹には合っている、という研究もあります。
しかし漬けものメーカーは菌数の増加を恐れ、ソルビン酸などの保存添加物を加えます。
これが有用な乳酸菌すらも殺菌しているのでしょう。
納豆のように圧倒的乳酸菌優位にしてしまえばその他の雑菌は抑えられると思うのですが。
それとも前時代的な漬けものメーカーが多く、衛生管理に自信がないところが多いのでしょうか。
逆に衛生管理に気を付けて乳酸菌入りの食品ということをアピールし食物繊維入りでローカロリーで…その結果ダイエットに効果がある、などという研究結果が出れば爆発的に売れる、21世紀の食品になると思います。
研究不足ですよね。菌のことも、食物繊維のことも。
それを殺す添加物を入れる、なんてのも勉強不足だと思います。
とまあ、耳の痛いことを上から目線でいいすぎました。
応援しています。漬物メーカー様。