秋鮭の皮の、腹のほうが赤くなる現象を「赤腹(アカハラ)」と言っています。

この赤腹はいったいどうして起こるのでしょうか。

鮭の赤腹はなぜ起こる?

一つの原因としては水揚げ後の氷をケチることが挙げれらます。

秋鮭は定置網で漁獲されます。

その定置網から船に水揚げして、船底に鮭をどんどん溜めます。

船底が鮭で一杯になると陸に帰って陸揚げします。

この時に冷やし足りないと血が鮭の腹に回り、赤くなるようです。

船底にたくさんの氷を入れてあれば、鮭は死後に急速に冷やされ、血が腹に回りません。

ところが鮭の死後に十分に冷えないと、大量に船底に入れられるため、圧力などにより、うっ血すると思われます。

このため、漁協によっては大量に氷を使用して、これを防ぎます。

ところが船に氷をたくさん積むと経費がかさみます。

氷代もそうですし、重いので船の燃費に影響します。
また、あまり氷を入れすぎると、肝心の鮭を入れる量が減ります。

このため、氷をケチるところもあります。

赤い腹の鮭は商品価値が下がります。

見た目が良くないですからね。

私の経験上は味には変わりがないと思います。

ただ、やはりギフトなどで秋鮭を使う場合、赤腹の鮭は敬遠されます。