島根県の漁船「第68西野丸」がロシアに拿捕されました。

https://www.asahi.com/articles/ASM223398M22PUUB002.html
ロシアの排他的経済水域へ許可なく入ったとのことです。

カニかご漁をしていたとのことです。

近年は紅ズワイガニは日本の沿岸近くでは獲れなくなってきているそうです。
その為、日本海側の漁船は北朝鮮の排他的経済水域ギリギリまで行って漁をする、と聞きます。
(紅ズワイガニは水深600メートル以上で漁獲)

しかしズワイガニは深海というよりも主に水深200メートル~600メートルに生息しています。

ということはズワイガニを狙って操業していたならそれほど遠くに行く必要はないと思います。

ロシアの排他的経済水域に入ったとするならば、なぜそこまでいったのかという疑問が残ります。

よっぽど漁獲量が減っていたのでしょうか。

ただ、当該の船は乗組員10名というから、そこそこの大きさです。
日帰りでの漁をするというよりも、何日も航海して、漁獲したものを冷凍していたのだと思います。

獲物の獲れる方へ移動していたらいつの間にかロシア海域へ入ってしまったのか。

それとも日常的にこういうことが行われていて、たまたま捕まったのか。

よくわかりません。

ただ、私が聞いた話だと漁というのは報道されているようなきれいごとばかりではないそうです。

ロシア船から身を守るために元自衛官を用心棒に雇ったりするそうです。(実際北海道へ私と同行した方の親戚がそれをやっている、という話でした)

また、北海道の漁港を見学していたら、ロシアからのズワイガニの密輸入をしている業者と間違えられて、いろいろ聞かれたこともあります。

結局この漁船は今後どうなるのか

こういう場合、ロシアに船や設備などを没収されて、乗組員の身柄だけ返還される、というのが通例です。
https://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/879

今回、どこでどういう状況で拿捕されたのか、わかりません。
なので今回も船や漁具が没収されるとは限りません。

しかし今までの例からすると、船などを没収されそうですね。

船主は大きな痛手を被ります。

この船の所有がどうなっているのかはわかりません。
船主は投資家のようなものです。
船を買い、そこから上がる収益の数%(場合によっては数十%)を配当のような形で受けとります。
このような船主が別にいるのであれば、リスクを取った船主に損害がいきます。

また、船自体は漁協が所有している場合もあると思います。

もし、船長の持ち船の場合は大変です。
しかも借金して購入した船ならなおさらです。
財産を取られ、借金が残り、職も失う訳ですから。

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【3】食の豆知識

そもそも排他的経済水域とは】

海上保安庁のサイトが詳しいです。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/zyoho/msk_idx.html
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html

引用すると“領海の基線からその外側200海里(約370km)の線までの海域”
とのことです。

大陸棚

北海道の漁船が日本の200海里で時鮭やマスを取る時にロシアにお金を払う理由

海上保安庁のサイトより引用
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/zyoho/msk_idx.html

“領海の基線からその外側200海里(約370km)の線までの海域(領海を除
く。)の海底及びその下です。大陸棚は原則として領海の基線から200海里です
が、地質的及び地形的条件等によっては国連海洋法条約の規定に従い延長することが
できます。

大陸棚においては,大陸棚を探査し及びその天然資源を開発するための主権的権利を
行使することが認められています。”