40代、生命保険は本当に必要?

最近、生命保険はいらない!という意見を耳にします。

本当にそうなのでしょうか?

というわけで色々と考えてみました。

40歳代、生命保険は必要?収入は無くなる

はたして40代の私には生命保険は必要なのでしょうか。

前提条件として、私は43歳、奥さんと子供3人で暮らしています。

会社勤めで、年収は400万円ほどです。

奥さんも少し前まではアルバイトで年間100万円ほどの収入がありました。

月額手取りで35万円ほどの世帯収入(ボーナスなどをならした額)です。

ではもし私が死亡した場合はどうなるでしょうか。

私が死亡すると年間月額26万円ほどの収入がゼロに!

私が死亡すると、妻のアルバイト代を引いて月額26万円ほどがゼロとなります。

これは当然ですね。

一方、支出はどうでしょうか。

私が死亡すると支出は減る?

私が死亡すると支出は少し減ります。

ここで、私が生きている 場合のコストについて考えてみたいと思います。

私はお酒が好きです。

おそらく酒代として月に15000円以上は使っていると思います。

また私の食費としておそらく1万円ぐらいがかかっているのではないでしょうか。

また、衣類などの購入費用 ガソリン代など などなど諸々考えると 私が生きているために経費が月額5万円はかかるのではないでしょうか。

この月額5万円の支出がまず減ります。

私が死亡すると、住宅ローンがなくなる

私が死亡すると、住宅ローンがなくなります。

これは住宅ローンを組んだ時の保険でこのようになっています。

住宅ローンは支出の中でも一番大きな額を占めています。

我が家では毎月8万円ほどを支払っています。

これがチャラになりますね。

私が死亡すると、厚生年金から遺族年金をもらえる

サラリーマンは大概厚生年金に加入していると思います。

厚生年金には遺族年金というものがあります。

日本年金機構「遺族年金」

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html

詳しい計算式は上記のページでご確認ください。

私のような家庭ですと、大体月額10万円ほどがもらえます。

 

 

死亡すると年金からお金をもらえる死亡率は65歳までで、約5%だそうです。

この5%のために年間数十万円の保険を買うか、それともその数十万円を65歳まで運用するか。

私が払っている保険は掛け捨ての生命保険で約12万円です。

現在43歳なので、65歳まで、22年です。

22×12万円で、264万円です。

そんなもんか、という感じですね。

ところがこれを年利率2%の複利で運用してみます。

税引き後、315万円になりますね。

+50万円ですね。
約19%増えたことになります。

まあ、大したことないですね。

で、保険に入った場合。
65歳までに死亡した場合、2000万円入るので、家族は嬉しいですね。

でも、私自身は死んでしまえば、ただの土くれ、リン酸カルシウムです。

死んだあとのことなど知りません。

ギャンブルで用いられる期待値

期待値というものがあります。

勝つ確率と貰える金額を掛け合わせたものです。

これを使うと、その掛けが果たして有利なものか、不利なものか、丸裸になります。

さっそく計算してみましょう。

65歳まで生存した場合

265万円貯まる×0.95=250万円

65歳までに死亡した場合

2000万円(保険金)×0.05=100万円

というわけで、このギャンブルの期待値は、65歳まで生存して、貯金したほうが、はるかに優位になります。

サラリーマンの場合の保証

サラリーマンの場合、遺族年金というものがあります。

万が一私が死亡した場合に家族に支払われる厚生年金です。

これも詳しい説明は省きますが、夫婦と子供二人の私の場合、月額10万円が支払われます。

さらに住宅ローンには団体生命保険が掛けられています。

これは私に万が一のことがあれば、住宅ローンを支払わなくていい、というものです。

我が家は月約8万円支払っていますから、これも8万円の収入と考えて良いです。

私が亡くなると、約18万円が貰えるわけです。

現在私は月額手取り約30万円です。(ボーナスを含めた平均)。

そうすると、30万円-18万円の12万円を妻が稼げば、最低やっていけます。

しかしここには私が生きている間に妻が稼ぐ金額が入っていません。

もし妻がアルバイトで月に10万円稼いでいるのなら、12+10で22万円を稼ぐ必要がありそうです。

しかしこれは今から正社員になってバリバリ働かないと難しいことです。

つまりこの10万円×12か月を43歳から65歳までの22年分賄えるなら、そこまで働かなくても良い、とも考えられます。

つまり、220万円ですね。

私の場合この2640万円あれば、保険はいらない、ということです。

うーん。そんなにお金は持っていません。

そうなるとやはり保険に入っておくべきなのか?

 

そう考えると私が死亡した後10万円も稼ぐ必要はないような気がしますね。

もしかしたら5万円ほどで済むかもしれません。

この月5万円という数字と 先ほどのギャンブルにおける期待値を保険に当てはめた場合を天秤にかけて判断するべきかなと。

最終的にはそういう結論に至りました。

最近、保険は無駄!という意見を聞きます。

しかしそのように言われる方々は大抵何かのビジネスで成功しています。

そういう人と自分を比べても仕方ありません。

過剰な保険は必要ありませんが、このように冷静に計算してみて、自分で納得する必要があります。
先程の期待値は、あくまでもギャンブルの話です。

ギャンブルは最悪お金が無くなるだけです。

しかし保険は家族の生活が掛かっています。
同列には並べられません。

こんな風に、
一度ご自分で調べることを強くおすすめします。

その方が納得出来るからです。