食品における名称とは?商品名とは?この2つの違い、分かりますか?

こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。

お店で販売している食品の裏をみてみましょう。

表示の部分にを名称や商品名と表示してあります。

似たような言葉ですが、全然違います。

そこで今日はこの名称と商品名についてみていきたいと思います。

食品における名称とは?

食品における名称とは、その商品が何なのかをしめす一般的な名前のことです。

例えば「アサヒスーパードライ」の名称は「ビール」です。

このように商品名ではなく、その商品が何なのかをしめすのが「名称」です。

名称は、政府のホームページに基準というのが載っています。

以下、引用します。

【名称】

1その内容を表す一般的な名称を表示する。ただし、乳(生乳、生山羊乳及び生めん羊乳を除く。以下同じ。)及び乳製品にあっては、この限りでない。

2 1の規定にかかわらず、別表第五の上欄に掲げる食品以外のものにあっては、それぞれ同表の下欄に掲げる名称を表示してはならない。

電子政府の総合窓口より

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?openerCode=1&lawId=427M60000002010_20161001

つまり、政府の基準で名称が決まっているのですね。

商品名で誤解せずに購入できるように名称が義務化されているのです。

名称で混乱することも!

この名称、よけいに分かりにくくなることがあります。

例えば商品名で「葉唐きゅうり」というものがあります。ピリ辛で美味しい漬物です。

裏表示の名称を見ると「しょうゆ漬け」と書かれていたりします。

この表示を見て、「しょうゆ漬けください」と言われるお客様がいらっしゃいます。

こちらとしては「何のしょうゆ漬けですか?」という話になります。

先方は「しょうゆ漬けと書かれています。」と当方とは平行線。

しかも裏表示には名称が一番上に書いてあるから厄介です。

これだと商品名をいわずに名称で注文してしまいますよね。

また、煮干しもしらす干しも、ちりめんも名称はすべて「煮干魚類」です。

袋入りのちりめん。

袋入りのちりめん。名称は「煮干魚類」。

「煮干」といわれるとダシ用のイワシの煮干が思い浮かびます。

名称が余計に混乱をまねくような…

名称は商品名で誤解をまねかないために必要です。

しかし現代の感覚に合わせてアップデートするのもまた必要なのではないでしょうか。

商品名とは

商品名とは、メーカーが、売れるだろうと思って付けた名前のことです。

ポテトチップスや、カップヌードルなど、なんとなく商品の特性を想像できるものや、

アサヒスーパードライなど、それだけ聞くと何の商品か分からない物もあります。

ただし誤解をまねく商品名は使えない

また、誤解をまねく商品名は使えません。

例えば「一番旨いラーメン」などの商品名は使えません。