かつおはよく上り(のぼり)がつお、戻り(もどり)がつお、と言いますね。
これっていったい何なのでしょうか。
上りがつおとは?4月頃
かつおは温かい南の海で生まれます。
そして春の4月ごろには黒潮にのって餌を追いかけて日本列島を北上します。
この時に漁獲されるのが「上りがつお」です。
上りがつおの味は?
では上りがつおのお味はどんなものでしょうか。
上りがつおはさっぱりとした味です。
若いので活発に動いています。
そのため脂の乗りはいまいちです。
上りがつおは江戸時代には珍重された
上りがつおはその年に入ってはじめて獲れるかつおです。
そのため、初物としての価値があります。
江戸時代は初物を食べると長生きする、として珍重されました。
さっぱりした味も江戸っ子の好みに合ったのでしょう。
ただ、現代では上りがつおは好まれない傾向にあります。
脂の乗りが少ないからです。
現代は冷凍技術が発達して、いつでも脂の乗ったかつおが手に入るからです。
戻りがつおとは?9月ごろ
黒潮にのって北上したかつおは、秋(9月ごろから)から冬にかけ、今度は北からの海流、親潮に突き当たって戻ります。
今度は南下をして、産卵に備えます。
この時に栄養豊富な親潮で育った餌をたくさん食べるのですね。
戻りがつおの味は?
そうして戻ってきたかつおは脂の乗りがとても良いです。
身質も、もっちりとして美味しいです。
食べるのなら断然こちらですね。