こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
2022年、秋鮭が不漁予想の中、10月に入って予想外の豊漁となりました。
豊漁と聞くと、値段が下がるのか?と思ってしまいますよね。
実際いくらや鮭の値段が下がるのでしょうか?
2022年は前年よりいくらの値段が安い!
いくらは北海道9月の時点で価格が高騰しました。
当初の勢いですと、スーパーさんの小売価格で100グラム1880円くらいまで上がる、と予想していました。
ところが10月に入り、秋鮭は大漁となりました。
値段はどんどん下がり、100グラム1480円~1280円くらいにまで下がっています。
昨年よりも5%くらい安い、というイメージです。
安い、といってもその程度です。
ほぼ昨年と同じ値段、と考えてよいでしょう。
ますいくら(ますこ)などは昨年より高い
ますいくら(ますのいくら)は昨年よりも高いです。
これは今年世界的にますが獲れなかったためです。
なので値段が上がっています。
ただ、ここにきての北海道いくらの値段下落です。
相対的に安かったますいくらと、鮭いくらの値段差が無くなってきました。
その差、1割くらいです。
1割くらいの値段差なら鮭いくらを使う、という場面も増えてくるはずです。
そしてますいくらの出番が少なくなります。
もしかしたらますいくらが売れなくて値下げ…何てこともあり得るかもしれませんね。
いくらの値段がそれほど下がらない理由
豊漁という割にはそこまでいくらの値段が下がらないですね。
理由としては
- 豊漁といってもかつてほどは獲れていない
- 急な豊漁で加工が間に合わない
- ますいくらなどの供給が少ない
- 資材・燃料・人件費の値上がり
が挙げられます。
豊漁といってもかつてほどは獲れていない
豊漁、豊漁といわれていますが、水揚げは7万~8万トンほどです。
かつては10~15万トンの水揚げがありました。
それが数年前に7万トンに落ち込んだ時は「凶漁」といわれました。
なので今年もまだ「凶漁」で水揚げは少ないほうです。
ただ嗜好の変化で秋鮭離れが進んでいます。
鮭に値段がつかないので、卵を高くしないと採算割れです。
逆にいくらは回転寿司やスーパーでも人気です。
これがそこまでいくらが安くならない理由の一つ目です。
急な豊漁で加工が間に合わない
豊漁、といっても、加工が間に合わない問題があります。
近年、秋鮭の水揚げが少なかったので、帆立などにシフトしていたそうです。
トラックや人員もそちらに振り向けていたのです。
みなと新聞の報道によりますと、
1日2000トンが行き場を失っているそうです。
買いたくても買えない、そんな事情があるのですね。
ますいくらの供給が少ない
ますは世界的に不漁でした。
そのためますいくらの供給も少ないです。
ますいくらとそれほど値段差がないので鮭いくらを使うという場面も増えてきました。
最近いくらのお寿司にキュウリが挟んであることがありますよね。
あのようにキュウリを挟むことでいくらの使用を減らすことができます。
そうすると少し高いくらいの鮭いくらでも、ますいくらのお寿司と変わらない値段で提供することが出来ます。
こうして鮭いくらの需要があるので、そこまで値段が下がらないのですね。
資材・燃料・人件費が値上がり
どこの業界もそうですが、資材・燃料・人件費などもろもろの費用が増えています。
これにより、いくらを高くせざるをえない状況です。
2022年いくらが安くなる!けどそこまで安くならない理由は?まとめ
というわけで、高値でスタートしたいくらでしたが、後半の豊漁により、値下がりしました。
しかし様々な理由により、そこまで安くならない、ということでした。
安い、といっても100グラムあたり1000円を超えています。
かつての値段がうらやましいですが、致し方ないですよね。
また、昨年はますいくらで我慢したという方も、今年は鮭いくらを味わってみてはいかがでしょうか。