2022年9月20日シーフーズニュースでチリ銀の来年の生産予定などの報道がありました。
その数字から来年の日本への輸入量と値段を考えてみたいと思います。
チリは2021年11月から2022年6月にかけて、スモルト(降海型の鮭のこと)を6438万尾生簀へ入れたそうです。
2023年、チリ銀の輸入量、価格はどうなる?概要
それではこの記事の概要です。
- チリ銀生産量はドレスで18万トン?ただし魚体の大きさで左右される
- 輸入量は10万トン?ただし歩留り計算により前後する
- 日本への輸入量は10万トン
といいうこです。
さっそくみていきましょう!
銀鮭のラウンド生産量30万トン、ドレス20万トン?
スモルトを6438万尾生簀へ入れて、成長します。
成長した銀鮭がラウンド1尾4.8kgとすると、ラウンドで30万トンの計算になります。
へい死も考えると28万トンでしょうか。
これをドレスに換算すると、(歩留まり65%計算)18万トンの生産となります。
※ドレス換算歩留まり65%、ドレス25kg8尾クラスの計算です。もし歩留り計算がおかしければ数字を変えれば正確な生産数が出てきます。
日本向け銀鮭ドレスは10万トン?
報道によると、チリ銀鮭の日本向けは60%だそうです。
そうすると2022年23年シーズン、日本向けドレスは10万トンという計算になります。
2023年チリ銀の価格は?
さてチリ銀の値段はいくらになるのでしょうか。
コストは1kgあたり8.3ドル。1ドル144円とするとkg1195円!です。
これがドレスの価格なのか、ラウンドの価格なのか報道では明記されていません。
どちらにしても高いですよね。
これが原価だと考えるとフィレでは1400円はくだらないということですね。
今はチリの委託販売ですから、値段が下がるとチリとしては他の国へ転売します。
そう考えるとこの為替環境、他国のインフレ環境でグローバルなチリ銀の値段は下がりそうにありませんね。
日本が安ければ他国に売るだけですから。
2023年、チリ銀の輸入量、価格はどうなる?まとめ
というわけで2023年のチリ銀の価格、輸入量について考えてきました。
まとめると、
- チリ銀生産量はドレスで18万トン?ただし魚体の大きさで左右される
- 輸入量は10万トン?ただし歩留り計算により前後する
- 日本への輸入量は10万トン
ということが読み取れます。
ご参考になさってくださいね!