スーパーなどで粕漬けや、煮魚用で販売され、安価で味が良いので人気の赤魚。あかうおと読みます。
実は赤魚は、3種類の魚の総称なのです。
赤魚(あかうお)とは?3種類の赤い魚をまとめて呼ぶ!
赤魚とは、近い種類の魚3種類をまとめて呼びます。
- アラスカメヌケ
- チヒロアカウオ
- モトアカウオ
上記の、近い3種類の一般的名称のことを赤魚と読んでいます。
以下、水産庁の魚介類の名称ガイドラインです。
水産庁の水産庁の魚介類の名称ガイドラインより画像引用
アラスカで漁獲されるアラスカメヌケに対して、
モトアカウオは大西洋で取れるのでタイセイヨウアカウオとも呼ばれることもあるそうです。
赤魚(あかうお)、3種類の違い
赤魚は3種類の違う魚なので若干色が違います。
アラスカメヌケは脂が特にのっているが、色は黒め
アラスカ産の「赤魚」は脂があって美味しいです。
色目は、全体的には赤いのですが、若干黒い色が混ざっています。
色が黒っぽいから赤魚と呼べない、と言われたりします。
モトアカウオ、チヒロアカウオは色がいいが脂質は劣る
モトアカウオは色が赤々しています。これこそ本当の赤魚、という感じです。
脂質はアラスカメヌケにやや劣ります。ただし漁獲時期などによっては脂が乗っているものもあります。
メンテーラと通称される「赤魚」で鮮やかに赤いけど、脂が少ないものまで色々な呼び方があります。
また、マリナスと通称される、色がオレンジ系ですが、ジューシーで脂の乗った「赤魚」もあります。
赤魚(あかうお)の栄養は?
赤魚の栄養は文科省の食品成分データベースによるとアラスカめぬけの生の栄養は
- エネルギー96㎉
- タンパク質17.2g
- 脂質3.4g
- 炭水化物0.1g
となっております。
https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=10255
食品成分データベース「アラスカめぬけ/生」参照
赤魚(生)のタンパク質量はマダラと同じ17.2gです。
マダラ(生)の脂質は0.2gなので、赤魚の方が脂がのっているといえますね。
ちなみに真さば(生)のタンパク質と脂質はそれぞれ20.6g、16.8gです。
脂ののりでいえばサバは圧倒的ですね。
赤魚(あかうお)の美味しさ
栄養成分ではサバに負け気味な赤魚ですが、美味しさではどうでしょうか。
赤魚は皮もおいしいですし、皮と身の間には旨味と脂が詰まっています。
身はしまっているのにふっくらしていて、加熱して食べるとおいしいですね。
また骨の周りも大変おいしいです。
また臭みもないので、とても人気の魚です。
赤魚(あかうお)のレシピ・食べ方
赤魚は煮つけ、焼き物で食べられています。
煮つけは醤油の色が付くので、黒っぽくなります。
なので煮つけにするにはアメリカ産の赤魚がおすすめです。
焼き物は干物だったり、粕漬けなどが美味しいですね。
赤魚粕漬けのレシピ
大変美味しい赤魚の粕漬けのレシピをご紹介します。
- 赤魚のウロコが気になる場合はこそげ落とします。
- 全体に塩を振り、冷蔵庫で2時間ほど寝かせます。
- 水分が出てきたら水を切り、ジッパー付きの袋に赤魚と粕を入れます。
- 漬ける粕は一から作ると大変なので、漬け用の粕が便利です。
- 袋に入れたらなるべく空気を抜きます。
- 1日から2日、冷蔵庫で漬け込みます。長く漬け込むほどに粕が浸透しますので、お好みで調節してください。
- 漬け上がったら、粕をキッチンペーパーで落とし、弱火でじっくり焼きます。
赤魚の煮付け
赤魚は煮付けると、大変美味しいです。
さっそく赤魚の煮付けのレシピをみていきましょう。
- 赤魚を鍋に入れ、砂糖・醤油・酒を1:1:1の割合で、赤魚が浸るくらいに入れる
- 落し蓋をしてコトコト20分くらい煮付ける
- 一緒にししとう、生姜、などを煮ても美味しい
- 最後にお好みでネギなどを散らす
と簡単です。
調味料はこの割合だと濃く仕上がります。お好みで調整してくださいね!
赤魚の寿司
また、近年では寿司ネタなどにも加工されています。
寿司ネタの赤魚は個人的にはあまり…という感じです。
ただ、白身の魚のネタではピカ一に安いので見かけたらチャレンジしてみてくださいね。
赤魚(あかうお)とは?赤魚の種類、レシピ、栄養などまとめ
というわけで、赤魚(あかうお)についてみてきました。
まとめると
- 赤魚はあかうおと読む
- 赤魚は近い種類の魚3種類の総称
- 赤魚はタラに近いたんぱく質量
- 赤魚は粕漬けの焼き物、煮魚で美味しい
- 最近では寿司ネタにも
ということでした。
美味しくて安い赤魚をぜひご賞味あれ!