世界第二位のすり身輸入国・韓国。一位は日本なんですが、世界、特にアジアのすり身需要が高まっています。

しかし、供給量というのはすり身になる魚の漁獲量は増えていませんので、頭打ちです。
日本ピンチ!またも世界との資源の奪い合いか?!
すり身というのはタラ類や東南アジアなどで水揚げされるグチ(いしもち)などをすりつぶしたもののことです。
さまざまな用途で食されています。
日本では蒲鉾、ちくわ、かに風味かまぼこなど、スーパーの売り場を覗くとすごいバリエーション豊富に展開していますね。

すり身をそこまで加工しなくても・・・と突っ込みたくなるような商品もあります。
たとえば・・・
カネテツさんの・・

ほぼ帆立!
ほんと帆立みたいですよ!一度ご賞味あれ!
こんなのも・・・
スギヨさんのうなぎ風味かまぼこ「うな蒲ちゃん」!
これも確かにうまいです!中国産うなぎ蒲焼きの2/3くらいの価格だしね!
でもちょっと無理やり感ないですかー?
どうしてそんなにすり身にこだわるの?
すり身は他のタンパク源に比べて、安く、他の料理との相性が良いからだと思われます。
タラなども姿のまま販売すると、やれ見た目がどうのこうの、鮮度があーでもない、調理しづらい・・・などと言われています。
しかしすり身にしてしまえば姿かたちは分かりません。しかも後から味を調整できるので大変都合のよい調理方法なんですね。
だからこそ世界中で注目が集まっているのです。
折からの和食ブーム、魚食ブーム、ヘルシーブームなども拍車をかけています。
もともと日本のメーカーが開発した「かに風味かまぼこ」など、いまや海外では日本以上のバリエーション。
かに風味はもちろんエビ風味やロブスター風味など、その枠に当てはまらない展開となっております。
日本が販売したくて海外に発信していたものが、世界的なブームとなり、相場を押し上げ、結果日本の消費者を苦しめることになるような気がします。
今は円安だから、輸出主導で景気が回復しなくてはおかしいんですけどね。長年の不況で節約・貯蓄マインドが身についているので消費者の財布のひもはまだまだ固いです。
輸出メーカーの方、ぜひ海外で稼いだお金を従業員の給料にまわしてくださいね。