すごいです。
すごすぎます。
50年以上増収増益ということは1958年6月18日に会社を設立してからほぼずっとということになります。
トヨタ自動車の社長も話を聞きにくるほどの現会長の塚越寛さんがここまで成長させたようです。
この会長の哲学が我々のような宮仕えの身にはうらやましすぎます。
なにせ従業員をやる気にさせる名人なんです。
従業員をやる気にさせるには自分の会社だという意識を持ってもらわなくてはいけない。ということで財務諸表を従業員に公開しています。
普通はマル秘扱い(上場企業は違いますが)で一般社員は見られません。
見せたくないんでしょうね。
儲かったらもうかったで「こんなに儲かっているのになぜこんなに給料が低いんだ」「取締役の給料が多すぎる」などと不満がでます。
逆に損していたら「こんな会社にはいられない」と会社から離れていくかもしれません。
だから経営者は従業員にはあまり財務諸表を見られたくないんです。
ところがこの会社は違います。
いいところも悪いとことも従業員に公開し、自分の会社という意識を持つように促します。
従業員がやる気にならないのは自分の会社じゃないからだ、と塚越会長はおっしゃいます。
だから財務諸表を公開するんだと。
確かに数字は説得力があります。
これをみれば自分の仕事がこの数字にどう影響するかがよくわかります。
なので気を抜けないし、頑張って数字が変わればモチベーションになります。
そこに気が付いた塚越会長はすごいです。
ほかにも従業員に楽しんでもらうために旅行を盛り上げたり、宴会を企画したり。
従業員の自宅が火事になったときも夜中に駆けつけます。
こういう行動が経営者と従業員の信頼関係となり、数字につながるんですね。
こういう会社に就職したいものです。