瀬付あじとは
沖合を回遊しないアジがいます。
「瀬」と呼ばれる岩礁や、陸に近いところからあまり動かない魚です。

運動が少ないため、脂があります。


岩礁は栄養分がたまりやすいので、小魚たちのゆりかごになっています。

また、陸に近いほど、陸からの栄養分が豊富です。

そんな理想的な環境にすんでいるアジは回遊して餌を探す必要がないんですね。

またホッケも「根ボッケ」と呼ばれるものがあります。

これも同じ真ほっけですが、栄養豊富なある海域に居着いて動かないので、脂がのっ
ています。

カラフトマスや時さけなども春にとれるものは陸に近いところや、陸の栄養がたまるところ(半島や島に囲まれた海域など)で獲れるものは脂が乗っていて美味しいです。

春の鮭や鱒で陸に近いところで漁獲されるものは「丘(又は丘塩)」とか呼ばれます。


小型船で漁獲するのであまり遠くには行けず、結果的に陸地に近い魚になります。

ただ、「沖塩」と呼ばれるものも、海域によっては栄養分がたまるので美味しいものもあります。

見極めは難しいです。

今はロシアの200海里の鮭鱒漁が禁止されているので、北海道産のマスで春に獲れ、「丘」と書いてあれば美味しいと考えられます。

夏のマスや秋の鮭は卵に栄養をとられるので、脂質は落ちます。