北海道では色々な昆布が生産されています。
この業界でも高齢化の波が押し寄せています。
高齢化で昆布生産が衰退!
昆布は海岸の所有者ごとに区画が割り振られています。
そしてその範囲で個人が生産しています。
畑と同じです。
その個人が高齢化で生産を止めてしまうのです。
そうすると、隣の区割りの人に声をかけて、「空いたところを使って」となります。
一人で何区画もやる人が増えているのです。
まあ、そのほうが効率は良いかもしれませんね。
低気圧で海の中が荒れる!
加えて昨今の低気圧で海の中がぐちゃぐちゃに荒れてしまいます。
昆布に傷がついて、安く買い叩かれてしまいます。
そうすると採算が取れない、と判断した生産者は廃業してしまいます。
ウニが増えて昆布を食い荒らす
もう一つ、昆布の品質を下げる原因があります。
それはウニ。
ウニは食べると美味しいのですが、昆布にとっては天敵。
昆布の葉っぱを点々と食べます。
すると昆布に穴が空き、品質が下がります。
そんな有りがたくない、ウニの発生が近年増えているようなのです。
じゃあ、ウニを捕ればいいかな?とも思いますが、そんなに簡単じゃないそうです。
車屋さんに「明日からレストランをやって」というようなものだからです。
また、ウニは増えすぎると中身がスカスカで食用にならないそうです。
衰退する北海道の昆布生産。まとめ
というわけで北海道の昆布生産が衰退する理由についてみてきました。
まとめると
- 高齢化で廃業
- 気候の変化で採算が合わなくて廃業
- ウニの食害により品質低下し採算悪化
上記の理由から、昆布の生産量が落ちているのです。