2019年の北海道の鮭は記録的な不漁でした。
トン数にすると4万5千トンです。
2017年シーズンが5万トンでしたので、それを下回ったことになります。
それだけ少なければ、いくらも値段がさらに上がりそうですが、昨年よりも安いです。
昨年の60%ぐらいの価格ですかね。
これはなぜかと言うと昨年のイクラのそういうの在庫がまだたくさんあったからです。
また、今年は秋鮭の水揚げが10万トンまで回復する、という予測でした。
そのため、2018年の在庫を持っていた業者は、お盆前後から投げ売りしていました。
投げ売りとは、売り切りたい業者が原価度外視でたたき売ること。
昨年はいくら醤油が卸値で1キロ1万円ぐらいになりました。
これだけ鮭が獲れなければ、いくらは昨年よりもっと値上がりそうなものです。
いくらの賞味期限は大体2年間(冷凍状態)です。
なので最大の需要期である年末に売り切らないと、年を明けてしまうともっと買い叩かれることになります。
なので損してもいいから必死で皆さん 売ったんですよね。
需要の少ないところに供給が多くなると価格は下落します。
そのため価格が下落したんですね。
そして10月の後半よりまた少しいくらの値段が上がりました。
これはヒネ(昨シーズン)ものの消化が進んだためですね。
値段が下がって需要が出て、さらに供給も少なくなったため価格が上がったんですね。
この辺が本当に面白くて株式なんかでもそうですが、需要と供給のバランスで本当に面白いように値段が変わるんですね。
まさに市場原理という感じです。