環境保全活動をしているNGO「グリーンピース」の調査によると、売れ残りのウナギが廃棄されていたそうです。
なんとももったいない話ですね。
しかし、廃棄するのは「仕方ない」部分もあります。
うなぎの廃棄は仕方ない?!
スーパーでは販売時に商品ごとに賞味期限を貼り付けます。
これは消費者が安全なものを購入する、基準となります。
しかしあまりにも過剰な賞味期限政策が、食品の廃棄を促している、とも言えます。
スーパーで販売のロス率は3~8%。
販売したうち、3~8%もロスになっているのです。
ただしここでいうロスとは、正規の価格で売れずに儲け損なった金額、ということです。
つまり、ロスといっても必ずしも捨てているわけではない、ということです。
値引きして売っているので、儲からなかった、という意味です。
スーパーは売れずに賞味期限が近づけば、儲からなくてもせめて元を取りたい、と値引きをして販売します。
1割引き、3割引き、半額などですね。
スーパーとしても、捨てたら丸損するので、なるべくなら売り切りたい。
しかし、どうしても賞味期限までに販売できなかったものが出てきます。
賞味期限切れは廃棄する
賞味期限が切れると、廃棄せざるを得ません。
賞味期限切れの商品を売っていたら、お店の信用にかかわるからです。
これはある種過剰な賞味期限信仰が生んだゆがみです。
確かにうなぎは希少です。
廃棄などしたくはありません。
でも廃棄しないで再販もできません。
どうしようもないのです。
うなぎは気温で売れ行きが左右される
うなぎは気温で売れ行きが左右されやすいです。
暑ければ売れ、涼しければ売れ行きが落ちます。
その為、天気予報が外れると見事にロスにつながります。
そろそろ賞味期限のルールを冷静に考え直す時期なのかもしれません。