ギフトや寿司で人気のイクラ。2021年1月現在、イクラが例年の倍になっています。どうしてこんなにも高くなったのでしょうか。
今日はイクラの値段が例年の2倍になっている理由を3つご紹介します。
【この記事の概要】
イクラが高い理由は
- 2年続けて鮭の漁獲量が少ない
- 越年在庫が少ない
- 輸入のいくらが高い
という3つの理由です。
さっそく詳しくみていきましょう!
鮭の漁獲量が少ない
いくらは鮭の卵です。鮭の水揚げは近年減少傾向にあります。
特に2020年は凶漁と言われ、例年の7割の水揚げでした。そして2021年も2020年と同じぐらいの水揚げでした。そのため鮭の卵であるいくらも値上がりしたのです。
イクラの越年在庫が少ない
2021年は越年在庫が少ないです。越年在庫というのは前年から繰り越しの在庫のことです。イクラの賞味期限は冷凍で2年ほどありますので、越年出来るのですね。2020年は鮭の漁獲量が少なかったとはいえ、2019年の越年在庫がありました。そのためイクラの値上げ幅はそれほどではありませんでした。
ところが2020年は越年するほど漁獲がありませんでした。そのため2021年は値段が上がったのです。
輸入のイクラも高い
ロシアやアメリカなどでも日本のサケと同じ「シロザケ」が獲れます。
これはチャムサーモンと呼ばれています。
このチャムサーモンの漁獲が少なかったです。そのためチャムイクラも高いのですね。
それならばと安いマスイクラを使うところが増えました。
結果、マスイクラも値上がりしました。
例年、国産イクラが高いと、国産イクラを使っていた人がチャムイクラを使い、チャムイクラが値上がりします。
チャムイクラを使っていた人はマスイクラを使うようになります。
するとマスイクラも値上がりしてしまいます。
ロシア・アラスカのマスは豊漁だったが値上げに
2021年、ロシア、アラスカ共に豊漁でした。
ところがマスイクラ原料が不足しています。
これは外国又は輸入商社が供給を絞っているからです。その理由は、
- 2020年が不漁だったので、2020年の越年在庫が少ないこと
- 2022年が不漁なので出し惜しみしていること
などといわれています(マスは一年交代で不漁と豊漁を繰り返します)。なので、2022年の販売数量を確保することと、2022年に高く売れるとの思惑で供給を絞っているのです。
そして2021年シーズンの秋鮭不漁です。高値のサケイクラを避けて比較的安値のマスイクラの人気が高まりました。
供給は少ないのに需要は大きいので、価格が上がるのですね。
円安の影響も
また、円安の影響で輸入コストが上がっているのも高値の理由です。
アメリカ・ロシアのマスは豊漁でしたが、高値です。
日本の買う力が弱まっているのですね。
いくらが高い理由を3つまとめ
というわけでイクラが高い理由について3つ見てきました。まとめると
- 鮭の漁獲量が少ない
- 越年在庫が少ない
- 輸入のいくらが高い
という3つの理由でした。
ご参考になさってくださいね!