こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
鮭の年齢はどうやってしらべるのでしょうか。

大きさ?体重?いえいえ、ウロコを調べるのです。

鮭の年齢はウロコを調べると分かる!

鮭はウロコが年輪のようになります。

その年輪を数えると鮭の年齢が分かります。

鮭は春の成長期にウロコの成長も早まるので、模様が変わります。

この変わった模様の数を数えることで、年齢が分かります。

川に帰ってくる鮭は4年魚、5年魚が中心ですが、3年魚や6年魚も混ざります。

6年魚は当然大きくなります。

2年魚ってのもたまにいます。早熟なのがいるのはどこの世界でも同じですね。

鮭の出身地を耳の骨に刻み込む!

話はそれましたが、鮭がまだ小さい時の温度管理によって、耳の骨に独特の文様ができるそうです。

人工ふ化したあとに特殊な温度管理をして、骨にいわばナンバリングを打って、ここの川から旅だった証明にするのです。

例えば0℃(温度は適当です)で2日間育てると、2日分成長が遅くなります。そのあと10℃で2日間育てると、その間、急速に成長します。

骨の年輪を3つ付けたものが、どこどこの出身、4つ付けたものがどこどこの出身、などと、親になって戻ってきた鮭の耳の骨を調べると、バーコードのようにどこの川の出身か、判別できるそうです。

鮭の出身地を調べてわかること

それでは鮭の出身地を調べると、何がわかるのでしょうか。

実はコレを調べると都合の良いことや悪いことが、いろいろなことがわかります。

北海道で獲れる「めじか」という鮭が実は新潟県で生まれた鮭だったり。

ときしらず(時さけ)がロシアのアムール水系で生まれた魚だったり。または北海道生まれだと分かったり。

元来、ときしらずはロシアのアムール水系で生まれた魚、と言われてきました。

しかし最近の研究で、時鮭の出身地を耳の骨で調べると、北海道で放流した鮭もいる、ということが分かってきました。

ロシアはもともと時鮭に関してはアムール川出身で、秋にロシアに戻ってくる前、春先に日本で漁獲されてはたまらない。なので協力費を払いなさい、といっていました。

しかし実は時鮭が北海道生まれだった、ということになると、その前提が崩れてきます。

また、昨今北海道や三陸で水揚げの良いサクラマスですが、実はロシア出身だった、という可能性も出てきたそうです。

それが公になると、またロシアに協力費をとられるので、そっとしているそうですよ(笑)。

なので出身地を調べると、良いことや悪いことがあるのですね。

鮭の年齢と出身地の調べ方。ウロコと耳の骨で判断出来る!まとめ

というわけで鮭の年齢と出身地の調べ方についてみてきました。

まとめると

  • 鮭の年齢はウロコの年輪で特定される。
  • 成長期にはウロコの模様が変わり、それを数えることで年齢が分かる。
  • 鮭の出身地は耳の骨に人為的に記録する。
  • 出身地が分かることで、商業的なメリットや政治的影響が生じることがある。

ということでした。

ご参考になさってくださいね!