こんにちは、フィッシュコーディネーター(@osakana_neta)です!

突然ですが、「鯨汁(くじらじる)」って聞いたことありますか?

これは、新潟や東北の一部地域に伝わるくじらの脂身を使った味噌汁で、特に新潟では夏のスタミナ料理として親しまれています。

今回は、手に入れたミンククジラの脂身で実際に作ってみました!

作り方から味の違い、歴史や豆知識まで、徹底解説します!


🐋 そもそも「くじら汁」って?

鯨汁とは、くじらの脂身(皮付き)を使った味噌汁のこと。

具材はナス、キュウリ、夕顔、じゃがいもなど、夏野菜が中心。

くじらの脂が味噌と混ざって独特の旨みを生み出します。ちょっとクセはありますが、ハマる人は本当にハマります。

🧂くじら脂は基本「塩漬け」なので、軽く水洗いして塩抜きして使います。でも私は塩抜きせずに、塩味は味噌で調整しています。


🍲 新潟の伝統「鯨汁」の作り方(私流)

材料(4人前)

  • くじら脂身(塩漬け)…100〜150g
  • ナス…2本
  • キュウリ…2本
  • 夕顔(あれば)…適量
  • じゃがいも…2個
  • 味噌…大さじ3〜4
  • 昆布(ダシ用)…1枚

作り方

  1. 野菜を切って鍋に入れ、水と昆布を加えて火にかける
  2. 沸騰直前で昆布を取り出す
  3. アクを取りながら野菜が柔らかくなるまで煮込む
  4. くじら脂身を6mm角ほどに刻んで加える
  5. 火を通しすぎないよう注意しながら煮る(脂が硬くなるため)
  6. 味噌を溶いて完成!

※脂をよく煮込むとコクのあるスープになりますが、脂身自体の味は抜けます。どちらを楽しむかは好み!


💡ポイント:くじら脂は煮すぎ注意!

  • 塩漬けなので軽く塩抜きが必要
  • 煮すぎると脂が硬くなる&味が抜ける
  • 脂から出る出汁がスープを劇的に美味しくする!

🐳 鯨の種類で味が違う!3種比較

新潟で流通する主なくじら脂身はこの3種👇

種類 特徴
ミンククジラ 柔らかくクセが少ない。初心者向け!
ナガスクジラ 少しガリガリ食感あり。中間的な味。
ツチクジラ 超濃厚な脂。クセが強く、お腹が弱い人注意⚠️

ツチクジラの脂はお尻から油が出る(筆者実体験)ほど強烈…。下茹で推奨です!

くじらの味の比較は以下の記事も参考に!

👉 ナガスクジラとミンククジラの味の違い


🧠 クジラ汁の豆知識:夏 or 冬?地域で違う!

  • 新潟:夏に食べる。夏バテ防止のスタミナ食として定番
  • 東北(山形・青森など):冬に食べる。豚汁のように根菜+くじら脂で体を温める料理として

文豪・北大路魯山人も著書『料理王国』で「鯨の皮は夏が美味しい」と述べています。

味覚は季節の記憶と結びついているのかもしれませんね。


🧒 子どもの頃は苦手だったけど、大人になるとクセになる

私も子どもの頃はあの独特の獣っぽさが苦手でした。

でも大人になるにつれ、この香りや味の奥深さにハマってしまいました。

今では「鯨汁を食べると夏が来たな」と感じるほど。


📦 通販でも買える!くじら脂の入手方法

最近はネット通販でも入手できます。

「くじら脂身」「ミンクくじら 脂」「鯨皮 味噌汁用」などで検索してみてください。


✅ まとめ:鯨汁は、新潟の誇る“夏の味覚”!

  • 夏野菜×くじら脂×味噌の奇跡の組み合わせ
  • くじらの種類で味もクセも違う
  • 「脂を食べるか」「出汁を味わうか」はあなた次第
  • 夏のスタミナ食として、食卓にインパクトを!

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🐟 @osakana_neta