新巻鮭(シロサケ・秋鮭)は養殖出来るのか?

こんにちは!

近年新巻鮭が取れずに困っています。

新巻鮭とはサケを塩漬けにしたものです。

そのサケは主にシロサケが使われます。

日本でたくさん水揚げされる昔からなじみのあるサケですね。

秋に穫れるので、秋鮭とも呼ばれます。

このサケ、獲れないのなら養殖すれば良いのでは?と思いますよね。

新巻鮭(シロサケ)は養殖出来るのか?

新巻鮭(シロサケ)は今のところ養殖出来ません。

シロサケはサケ科の中でも進化したサケです。

環境の変化に対応して、進化してきました。

そのせいで養殖には向かなくなってしまったのです。

なぜシロサケは養殖出来ない?

サケ科というと、トラウト(ニジマス)や銀鮭など、たくさん養殖もされています。シロサケも養殖出来そうなものですよね。

ではシロサケはなぜ養殖出来ないのでしょうか。

シロサケは環境に適応しすぎている

シロサケは進化したサケ、と書きました。

そのせいで今の環境に適応しすぎているのです。

シロサケは北海道などから遠くアメリカ大陸まで泳いでいきます。

かなりの距離を回遊しますね。

環境に適応した、というより良い環境を求めて移動するように進化したのですね。

そのため環境適応力が弱い、といえます。

狭い養殖の生簀などではなかなか成長しないようです。

これは南米のチリで秋鮭を定着させようとしたのですが、定着せしませんでした。

そのためシロサケの養殖に切り替えたがこれもダメだったそうです。

最終的には銀鮭養殖に切り替え、現在のチリ銀の地位があります。

シロサケを養殖しても採算が合わない?

シロサケは安く販売されています。

なので養殖しても採算が合わないかもしれません。

ただ、銀鮭も養殖すると美味しくなるように、シロサケも美味しくなるかもしれませんね。

新巻鮭(シロサケ・秋鮭)は養殖出来るのか?まとめ

というわけで、新巻鮭になるシロサケは養殖できるのか?ということについて見てきました。

まとめると

  • シロサケの養殖は難しい
  • 採算が合わないので養殖しない

ということでした。

不足に向く魚と向かない魚がいるのですね。

ただシロサケ(新巻鮭、イクラ、時鮭などシロサケ原料のもの)の値段が上がっています。

もしかしたらこの先シロサケを養殖しようという動きもあるかもしれません。

その場合は自然放流した方がコスパがいいのでしないという感じになっていますね。

ただ自然放流の場合は環境許容量に限界があります。

いくら放流しても餌は限られますし、生息できる数に限界があります。

もし養殖したら時鮭のような美味しいシロサケが出荷されるのでしょうか?

それはそれで期待したいところですね!