天然と養殖の鮭の味の違い
よくある質問です。
養殖の方が脂がのっています。
脂の多い餌を食べさせ、運動不足になっていますので、脂がのってきます。
一方、天然の鮭は魚種や漁獲時期にもよりますが、一般的には脂がなく、パサパサし
ています。
ただ、身に臭みがなく、逆に風味豊かです。
皮まで美味しく、よい香りがします。
逆に養殖は皮が臭くて、自分は身しか食べません。
脂が乗っていて、おいしいのですが、皮がくさい(個人的感想)。
養殖は脂が強いので、焼き物、刺身、寿司ネタに向きます。
天然物は脂が少ないので焼き物はもちろん、鍋物、ムニエルに向きます。
天然は鍋物にも使える、養殖は刺身がいける、ということでしょうか。
ただ、養殖ならなんでも刺身で食べられるわけではありませんよ~
ちゃんと“刺身用”として売られているものを刺身で食べてくださいね。
天然も刺身で食べられるものもあります。
ただ、一度冷凍をかけないと寄生虫がいることがあります。
それと脂が少ないのでそれほど美味しくはないかなあ、と思います。
そのまま食べればサッパリと、炙って食べれば香ばしく食べられます。
それと抗生物質を投与しているので、人体への影響も懸念されます。
一応、出荷近くなると抗生物質の投与をやめ、抗生物質の影響はない、ということに
なっています。
それでも出荷する鮭すべてを検査することは不可能です。
多少の残留があると考えるべきです。
じゃあ天然は安全かというと、残留農薬の問題や重金属の蓄積の可能性があります。
それぞれの魚がどのように大きくなったかは分からないので、食べた餌などブラック
ボックスです。
うーん。
どっちも食べたくなくなってきましたね。
ただ、それを言ったら食料はすべて自給するしかなくなりますね。
それには膨大な手間がかかるし、栄養バランスが偏ってかえって健康に悪いと思いま
す。
偏食傾向にある人に健康上の問題がでるのと同じですね。
なので自分でしっかりした情報を持ち、バランスの良い食事をしていけば気にしなく
てもいいのかと思います。
養殖については近畿大学から出ている以下の本もおすすめです。
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