昨年(2016年)のさんまの水揚げは2015年の半分以下とのことです。

だったらさんまを養殖すれば?という意見があります。

でもそう簡単にさんまの養殖はできないそうです。

さんまは養殖出来る?

結論から言うと水族館レベルでは養殖できるようです。(ただし、卵→親→卵→親という「完全養殖」ではないようです。)

しかし、採算に合うような養殖は出来ないそうです。

うなぎみたいに高く売れる魚ならば養殖しても採算がとれるかもしれないので研究する動機になります。

しかしさんまは庶民の味。大衆魚です。

養殖の研究が成功して、たくさん獲れて価格が下がったら、研究費の割りにあいませんね。

そんなこともあり、さんまを養殖しようとしていません。

※2019年追記:近年はサンマが獲れないので、資源保護の意味もあり、サンマ養殖の研究が進められています。

 

もちろん公的機関は費用対効果を考えずに研究するとは思います。

でも商業ベースに乗らないといつの間にか立ち消えてしまうんですよね。

そもそも難しいさんまの養殖

サンマの養殖は難しいのです。

そもそも、生態がよくわかっていないのです。

以下、ウィキペディアより引用です。

“海域によって産卵時期は異なりニシンの様な特定の季節に集中した産卵ではなく、
一定の大きさを超え成熟した個体が産卵するが、「年2回のピークを持った産卵」とする説と「冬を産卵期」とする説があり解明されていない[9]。

また、一度に全ての卵を産卵するのか、あるいは複数回に分けて産卵するのか等も不明である[9]。

たとえば、日本列島の南側の産卵場は、黒潮本流のやや南側の海域とされる[7]が、日本海側では5月から6月に山口県沖[6]。

人工照明下で昼夜を擬似的に再現した環境下での産卵は8時から13時の時間帯に多く、少数ながらも深夜1時台にも観察された。強い照度変化が産卵誘発の要因として示唆される[10]。”

このように、サンマの一生がよくわかっていないのです。

それはそうですよね。陸上の動物なら、人間は観察できます。

しかし海の生き物は人間が潜って観察したり水槽で観察するにも限界があります。

漁やサンプル調査などでわずかに生態がわかるだけですね。

生態がよくわからないので、

  • 幼魚のときの餌がわからない
  • 水温や光の加減もよくわからない

ということですね。

だから養殖が困難なのです。

あまりされていないサンマの研究

先程も書きましたが、サンマはたくさん穫れるので、養殖のための研究がされないのですね。

なにせお金になりそうもない大衆魚ですからね。

ただ、近年(2019年)はサンマが獲れなくなってきています。

なのでこれから研究が進んでくるかもしれませんね。


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水族館で飼育されているサンマ

また、サンマはアクアマリンふくしまで飼育されています。

ですが、以下に書かれているように飼育には非常に困難なようです。

再びウィキペディアより引用。

“日本の福島県にあるアクアマリンふくしま において常設展示用飼育が行われていたが、震災により予備飼育施設「水生生物保全センター」が被災したことにより、2012年8月に展示を中止したが、2013年5月、同所にて展示が再開された[15]。上記の通り短命なのと、非常に臆病な魚でパニックをおこしやすいため、当初は1000匹いたのが2014年10月には30匹に減少している。”

魚を生かすプロの水族館がこういう状況なのです。

ましてや養殖業者が参入するのはハードルが高すぎます。

結局、脂の乗った秋に漁獲し、それを冷凍して一年中販売する、このような形になっているんです。

(秋以外に生で売っているさんまは“冷凍を解凍した”さんまです。)

「サンマは、養殖が非常に難しい魚ですが、『アクアマリンふくしま』が世界で初めて卵からのふ化に成功。実用化は、まだいくつものハードルをクリアして低価格化を実現しないと難しい状況ですが、今後、いろいろな魚が養殖に置き換わっていくことは間違いありません。多くの魚が、中国や台湾などと争奪戦ですから」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190718-00000017-nkgendai-life

ヤフーニュースより

上記のように今の所、卵から孵った魚が卵を産み、その卵が孵る「完全養殖」というわけではなさそうですね。

大量に、しかも安価にサンマを養殖できたら、隣国との摩擦にならなくていいですよね。

 

結局今のところ、サンマの一番よい養殖は、「海の環境や森の環境を良くし、漁獲を管理してさんまを持続的に漁獲できるようにすること」なんでしょうね。