うなぎで「ロストラータ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
ここ10年くらいで流通してきたうなぎです。
今日はロストラータうなぎについて解説します。
ロストラータうなぎとは?
ロストラータうなぎとは、アメリカ大陸原産のうなぎの種類です。
種名はアンギラ・ロストラータ種(Anguilla rostrata)といいます。
ここから「ロストラータ種」などとして販売されています。
資源が減っているジャポニカ種やフランス種に変わり、資源が比較的安定しているので注目されています。
ロストラータ種の味は?
ロストラータ種のうなぎは柔らかくクセがない味です。泥臭ささが苦手な人にも好評です。
当初は固い、とのことで敬遠されていました。
しかし最近は生産や加工工程の工夫により、美味しく食べられるようになりました。
我が家では日本のジャポニカ種よりも好評でした。
詳しくは以下をご覧ください。
ロストラータ種はジャポニカ種やフランス種の代替え
もともと日本や中国では、ジャポニカ種のうなぎが養殖されていました。しかしそのジャポニカ種は稚魚の漁獲量減少に見舞われました。※うなぎは稚魚を天然に依存しています。
そのため20年近く前からフランス種(Anguilla Anguilla)と呼ばれるヨーロッパ原産のうなぎを養殖するようになりました。
しかしそのフランス種も稚魚が減り、WWFのレッドリストに掲載されるまでになってしまいました。
ロストラータ種のうなぎを見かけるようになったのはなぜ?
ロストラータ種のうなぎを見かけるようになったのは値段が安くて資源が安定しているからです。
近年、日本に昔から棲息するジャポニカ種のうなぎ(Anguilla japonica)の稚魚が獲れず、値段が高騰しています。
ジャポニカ種は絶滅危惧種に指定もされました。
その代替えとしてロストラータ種のうなぎが注目されたのですね。
アメリカのロストラータ種は資源がそこそこいると考えられています。
そのため値段は比較的安定しています。
うなぎのロストラータってなんのこと?まとめ
というわけでうなぎのロストラータについて見てきました。
まとめると
- 「ロストラータうなぎ」とはアメリカ原産の柔らかくクセがない味のうなぎ
- 日本のうなぎに代わるうなぎとして注目される
- ロストラータ種は資源が比較的安定している
- ジャポニカ種の値段高騰と絶滅危惧種指定により、ロストラータ種が代替えとして利用されるようになった。
ということでした。
ご参考になさってくださいね!