大層なタイトルをつけてしまいました。
給料が増えないかなあ、なんて誰でも一度は思うことですよね。
この間、同僚が(Aさんとしましょう)「後2、3万円 給料が高ければだいぶ違うんだけどなー」なんて言っていました。
Aさんによると、あと2、3万円あれば小遣いが増えて飲みにもいけるし、いまお金がなくて我慢していることができるようになる。
という意味らしいです。
皆さん薄々気づいてるかもしれませんが、そういう人は2、3万円手にしたところでまた欲しいものが出来て、給料上がらないかなあ、と言い出すことでしょう。
稼ぎが悪いのは会社のせいで、自分の能力はもっと高い位置にある、と言う風にも聞こえます。
じゃあその能力を活かして存分に働けば、出世するのでは?とも思うのですが、Aさんすは「こんな会社で一生懸命働いても給料は上がらない。給料が安いのに一生懸命働いても仕方ない。」という始末。
やれやれ、仕事をして、その対価をもらうのか、それともお金をもらってから仕事をしているのか。
どうやら、お金を稼ぐ部門と使う部門(コスト部門)には永遠に温度差があるようです。
じゃあ一生懸命いまの職場で働いたら裕福になれるのか、といえば、可能性はある、といったところでしょうか。
しかしその道は決して楽ではありません。
一生懸命やるひとには更なる量の仕事を任せられ、責任も重大になります。
正直に言うと、株式会社は、株主のものです。
そして労働者は「生かさぬよう、殺さぬよう」な程度の給料を支払います。
そのあたりはマルクスの「資本論」に詳しく書いてありますので、一読をすすめます。
もっともマルクスの「資本論」は難解なので、他の人が書いた本のほうをおすすめします。
僕が結婚したときも、家を買った時も会社の上司は喜んでくれました。
社長からもお祝いをいただきました。
でもこれって「結婚したり、家を買えばそう簡単に会社を辞めないだろう」という考えが根底にあります。
だってそうでしょう?
他の会社に行ったり、自分で起業すればもっと高い給料を手に入れられるかもしれないのに、そんな事実は伏せておきたいのです。
安い給料でこき使いたいのですね。
意地の悪い言い方になりました。
でも本質はこんなところなのです。
以前僕の友人の鳶(とび)職の人が、会社の帳簿をたまたま見てしまったそうです。
そこにはお客さんからもらった金額が記されていました。
友人はその帳簿を見て、愕然としたそうです。
なぜならお客さんが会社に支払った金額と、実際に働いている自分たちへの報酬があまりにも違い過ぎたからです。
つまりマルクスのいうところによると、「資本家が労働者から搾取した」、ということになります。
その後、友人はどうしたかというと、会社を辞めて自分で鳶の会社を始めました。
実際会社というのは利益を出していかなくてはなりません。
それは資本を提供した資本家に報いるシステムこそが資本主義だからです。
こんな現代の奴隷制度のようなものが会社組織です。
実際マルクスの時代以降、社会主義革命が起こりましたね。
これは一例ですが、一人の社員が月に250万円の粗利益(仕入れ原価と売上高の差)を稼いでも、その社員に与えられる給料は25万円というようなものです。
物流経費やら事務経費がかかると言えばそれまでてすが、その稼いだお金が前述のAさんみたいなひとの給料になると思うとやりきれませんね。
結局会社は資本家のものです。従業員はコマでしかない。そういうことなんだとおもいます。
じゃあ株を買ってオーナーになればいい、と思うかも知れません。
しかしなけなしの何百万円をつぎ込んでオーナーを気取ってみても、株価が下がれば意気消沈してしまいます。
しかもその程度の金額ではオーナーとは言えないでしょう。
じゃあどうすればいいか。
自分で個人事業をはじめて、オーナーになればいいのです。
そうすれば稼いだお金から税金を引かれ、残った額は自分の好きなように使えます。
そんなこと言ったって無理だよ、と僕も数ヶ月前まで思っていました。
しかしなんでも始めてみなければわかりません。
フリマアプリで不用品の処分をしてみるのもいいと思います。
あるいはブログを書いてアフィリエイトするのもいいと思います。
しかも始めるハードルはものすごく低い。
ほんとやるか、やらないか、の違いだとおもいます。
先程のAさんや、別のBさんにも話したところ「昔、ヤフオクやってたけど無理だよ」と言われました。
僕は落ち込んだかと思いきや、「ラッキー!!」とおもいましたね。
だって皆が気付いたら、僕が稼げないじゃないですか。