以前「ステーキを売るな!シズルを売れ!」
という本がヒットしていました。そのころからシズルがマーケティング用語として使われるようになりました。
しかしこのシズル感、いったいどのような意味でしょうか。
シズルは美味しそうな様子のこと!
シズルは美味しそうに感じる状態、様子のことです。
そこから転じて五感にうったえかけて行動を促す演出のことをさすようになりました。
シズル感とは?
シズル感とは、美味しそうな感じを演出することです。
肉が焼ける様子や、ジューシー感を演出し、購買意欲を喚起するマーケティング手法の一つです。
演出によってその商品が連想されます。そして心が動かされることを指します。
シズル感の例
シズル感の例としては
- ステーキ屋さんで肉が焼けるジュージューという音
- うなぎ屋さんの煙
- 魚屋さんの鮮度感
- マグロの解体ショー
- 野菜のみずみずしさ
- 土つきの野菜
などが考えられます。
音に働きかけるシズル
焼き肉屋さん、ステーキ屋さんでジュージューと肉が焼ける音。これは音に訴えるシズル感ですね。
この音を聞くと焼き肉が連想され、食べたくなります。
においに働きかけるシズル
また、うなぎ屋は煙を売る商売といわれます。
美味しそうな煙のにおいに引き寄せられてお客さんが集まります。
この煙がうなぎ屋さんにとってのシズルです。これはにおいに働きかけるシズルです。
視覚に働きかけるシズル
また、マグロを解体して、即売していると、鮮度抜群で美味しそうに感じます。
また、野菜は土つきで販売されると鮮度が良く感じます。
これらはシズル感の例です。
ネットショップでもシズル感の演出が取り入れられている!
最近ではネットショップでもシズルの手法が用いられています。
例えばどんぶりからこぼれるイクラの写真を掲載してボリューム感を演出したり、
マグロの照りを演出したり、
などなどです。
シズル感のある文章?
最近ではなんでもシズルという言葉が使われています。
シズル感のある文章だね!などと、使われることがあるそうです。
私が思うシズル感のある文章は農学者の小泉武夫先生の文章です。
小泉先生の擬音は「ホロホロ」や「シャリシャリ」など豊かな表現です。
また、料理や素材を化学的な知見も織り混ぜながら解説されると、それだけでお腹が減ってきます。
ご参考までにお読みください。
シズルは誇大広告に注意!
シズルを使ったマーケティングは、あまり大げさにすると、商品が届いた時のギャップでクレームになることもあります。
以前、グルーポンおせちで、重箱からはみ出すような演出がありました。
そして届いたら少ししか入っていなくて、問題になったことがあります。
これは大げさすぎて、ジャロ案件ですよね。
シズルは英語でsizzleと書く!
シズルはもともと英語です。
直訳の意味は
「ジュージューという音」という意味や、
「焼けるように暑い」、などの意味です。
シズル感とは?シズルの意味を解りやすく解説まとめ
というわけで、シズル、シズル感についてみてきました。
まとめると
- シズルは美味しそうな状態のこと
- シズル感とは美味しそうに感じる様子
- シズルにはにおい、音、見た目などがある
- シズル感のある、ホロホロやシャリシャリなどの擬音
- シズルマーケティングは誇大広告に注意
- シズルは英語でsizzleと書く
ということでした。
なかなか使いこなすのは限定されそうですが、試してみてくださいね。