チリ銀の値段が上がっています。
一切れ100円で買えた時代がうそのようです。
100g168円でも安く、ちょっとブランドがついたものですと100g218円、何てものも見かけるようになりました。
チリ銀が高い理由は
1.日本以外の国が高値を付けている
2.円安
3.コロナによるチリのワーカー不足による魚の滞留
4.資源価格上昇
5.日本での売上好調
6.他の鮭類が高い、不漁
(順不同)
などとなっています。
1.他国が高値を付けている
世界的に人気のアトランティックサーモン。
減産や、ロシア空域飛行禁止などにより、供給不足となっています。が挙げられます。
北米はノルウェーからの空輸の場合、ロシアは障害となりません。
しかし日本、中国はノルウェーからの空輸に関してはロシア上空を迂回する必要があります。
そんなアトランティックサーモンの代替えとしてチリ銀の引き合いが高まっています。
参考水産経済新聞
参考アトランティックサーモン、赤潮で減産
2.円安
単純に為替が円安に振れているのでその分値上がりしていることもあります。
弱くなった円で買うので、買い負けているようです。
チリのペソは世界でも弱い通貨です。
そのペソも対円に対して少しずつ上がってきています。
3.コロナによるチリのワーカー不足による魚の滞留
チリでは新型コロナウイルスの影響で、働き手が不足しているそうです。
そのため水揚げしても処理が出来ません。
処理が出来ないので水揚げしない、魚は大型化する、という状況です。
需要はあるのに供給がしぼられる…値段が上がるわけです。
4.資源価格上昇
世界的な原油高により、運送費、資材費が上昇しています。
これだけ上がるとどうにもならないですよね。
逆にアメリカのシェールオイル勢が息を吹き替えしそうですね。
5.日本で売上好調
もともとチリ銀の日本国内消費量は8万トンと言われていました。
ところがここ数年、紅鮭や秋鮭の代替として、またチリ銀自体の人気により、消費量
が10万トンに増えていました。
それが2021年8月~2022年3月シーズンは10万トンを切りそうな状況です。
6.他の鮭類が高い、不漁
また、紅鮭や秋鮭が不漁で高値です。
秋鮭は人気が無くなってきた魚種です。
それでも供給があるのと無いのでは違います。
秋鮭が無く、アメリカで紅鮭の消費が好調なため、日本に入ってきません。
ますますチリ銀しか売れなくなる状況です。
チリ銀が高い理由まとめ
というわけでチリ銀が高い理由についてお話してきました。
チリ銀が高い理由は
1.日本以外の国が高値を付けている
2.円安
3.コロナによるチリのワーカー不足による魚の滞留
4.資源価格上昇
5.日本での売上好調
6.他の鮭類が不漁で高い
ということでした。
一言で「これ!」という、理由はありませんね。
色々な理由で値上がりしているのです。
大元はコロナ渦なんですね。