アカニシ貝をご存知ですか?独特のコリコリとした食感が人気の巻貝で、以前はセブンプレミアムのおつまみとしてセブンイレブンでも販売されていました。しかし、2023年4月頃から店頭で見かけなくなりました。一体、何があったのでしょうか?

アカニシ貝が消えた理由
アカニシ貝の流通が減少した主な原因は、ロシアとウクライナの戦争です。アカニシ貝はもともと日本近海の貝ですが、トルコやブルガリアなどの黒海沿岸に移入され、大量に漁獲されるようになりました。
しかし、黒海は戦争の影響で機雷の危険があり、漁業が困難になりました。その結果、日本への輸入量が激減し、国内の在庫がなくなり次第、入手困難になったのです。
まだ販売されている場所は?
現在も一部のスーパーや回転寿司チェーンではアカニシ貝の刺身や寿司が販売されています。ただし、供給が不安定なため、取り扱う店舗は少なくなっています。

アカニシ貝が復活?
2024年頃から、徐々にアカニシ貝の流通が回復しています。しかし、サイズが小さく価格も高騰しています。さらに、2025年に入ると再び供給が不安定になる兆しがあり、完全復活には時間がかかるかもしれません。
アカニシ貝の意外な歴史
アカニシ貝はもともと日本近海で獲れる貝でしたが、黒海沿岸に移入されたことで大量に繁殖しました。そのため、近年はトルコやブルガリアから安価に輸入されていました。
また、アカニシ貝はかつて「トップシェル」という名称で流通していましたが、あまり浸透せず、近年になって「アカニシ貝」という名称が定着し、人気が高まりました。
参照記事ぼうずこんにゃく様「ニシ貝」
サザエの代用品として全国区に
アカニシ貝は、サザエに似た食感を持つため、代用品として市場に流通し始めました。特に「磯貝ワサビ」といった商品名で販売されることが多く、回転寿司などでも人気が出ています。
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国産のアカニシ貝はあるのか?
日本国内でもアカニシ貝は獲れますが、流通量が少なく、主に地元消費されているため、全国的に出回ることはほとんどありません。
まとめ
戦争の影響によって、アカニシ貝の流通が激減し、セブンイレブンなどの大手コンビニから消えてしまいました。今後も価格高騰や供給不安定な状況が続く可能性があります。
まとめると
- セブンイレブンのアカニシ貝が消えた
- 原因は黒海沿岸の操業停止
- 一部のスーパーや回転寿司ではまだ販売中
- 2024年に流通が再開したが、高騰&小型化
- もともとは日本近海原産で黒海に移入された
- サザエの代用品として全国に広まった
ということでした。
紛争の影響が、こんなところにも現れるとは驚きですね。一日も早く平和が訪れ、安定した供給が戻ることを願うばかりです。