台風19号ひどかったですね。
未だに避難されていたり住宅がなくなったりしている人がいます。心よりお見舞い申し上げます。
さて、今回の台風19号にかかわらず、台風というのは漁業にどのような 影響を与えるのでしょうか?
台風が来ると海の中がかき回される
よく言われるのが台風が来ると海の中がかき回されるということです。
海の表層の水と、海底の水は随分違います。
海底の方が栄養群が豊富です。
でも光が届きません。
表層の水は栄養分が少ないのですが光が届くので植物性プランクトンが育ちやすいなどの特徴があります。
これが台風や爆弾低気圧によって、海の底からかき回されることによって下に溜まった栄養が表層に流れてくると考えられます。
その栄養を吸収して植物プランクトンが増え、その植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、その動物プランクトンを各種の魚が食べることになります。
ということで基本的に台風が来ると魚にとっては良い影響があるように思います。
台風が来ると漁そのものはダメージを受ける
台風が来ると漁そのものはダメージを受けます。
まず船で漁に出るということができませんね。
海が大荒れになってしまうので船が転覆してしまいます。
また定置網を仕掛けることができません。
仕掛けた網が流されてしまいますし、そもそも網を仕掛けたくても潮の流れが早くて仕掛けることができなかったりします。
また以前北海道に爆弾低気圧が来た時はホタテが被害を受けました。
ホタテは地面に稚貝をばらまいたり、あるいは 吊り下げて養殖しています。
このホタテ貝が荒れた海によって流されてしまうということがありますね。
台風による雨で山の栄養が海に流れる
海というのは基本的に水にさらされているので栄養が蓄積しにくいと考えられます。
一方、陸地はと言うと水にさらされずに地表に栄養が溜まります。
その栄養が雨で海に流されることによって海の栄養状態がよくなります。
台風や爆弾低気圧による漁業への影響まとめ
というわけで台風による漁業の影響は長い目でみたらよいことが多い気がします。
海の栄養状態がよくなる、というのがその理由です。