トリムCと呼ばれる、皮付き、3枚卸品が価格上がっています。
それよりも日本国内への搬入が極端に少なく、新物搬入のタイミングで品薄になっています。

トラウトと言えば欧米ではサーモンのムニエルなどで販売されています。
アトランティックサーモンともにヨーロッパのメイン商材です。

また、刺身用にも利用されるトラウトサーモンが無い、となると世界的な和食ブーム
で人気のサーモンが価格が上がってくると思われます。

日本でもトラウトが少ないので日本向けが多いチリのぎんざけ、いわゆる「チリ銀」を刺身用に加工したりしていました。

しかしチリ銀は身が割れやすく、寿司ネタ、
刺身などには不向きだったためか、あまり普及しませんでした。

トラウトの魚病が蔓延する前はアトランティックサーモンの魚病が蔓延して、大打撃を受けていました。

病気の魚は人間が食べても問題ない、といわれて市場に出回っています。
なので極端に安いものは病気にかかった魚かもしれません。

実際病気の魚を安く買いませんか?とのオファーも受けたことがあります。
その時は買いませんでしたが。

いずれにしても資源が限られる中で世界人口は増え続けています。
このままいけば需要が高まり、供給は減るという傾向は変わらないでしょう。

三菱商事をはじめとして、大手水産商社がサーモンの養殖事業に乗り出しているのは長い目でマクロ経済を見ていることの現れです。

鮭類はたんぱく質の生産コストが畜産よりも安いので、今後需要が見込まれる、という判断も働いているそうです。

日本人になじみの深い鮭の食。
その鮭を大手商社はすでに世界中に販売していくと決めているようですね。