うなぎの完全養殖は日本で成功しています。
独立行政法人「水産総合研究センター」が、ウナギの完全養殖に成功したと発表しました。

2010年4月のことです。

うなぎの完全養殖とは?

完全養殖とは、卵を孵(かえ)し、その稚魚から成魚に育て、卵を産ませ、その卵が孵えったら成功したことになります。

うなぎの完全養殖物成功でうなぎはねさがりするの?

じゃあうなぎの価格が下がり、安くなるのでしょうか?
うなぎの稚魚が獲れない、絶滅が危惧される、という状況が解決されるのでしょうか?

完全養殖のうなぎを食べられるのはまだ先の話!

実はまだまだ育てるコストがかかり過ぎるそうです。

そのためその稚魚が出回るハードルは高いそうです。

うなぎの稚魚の餌が解らない!

例えば、稚魚の餌です。何を食べているのか、わかりません。
色々食べさせてみたら、うなぎの稚魚はサメの卵を好んで食べることがわかったようです。

それもアブラツノザメ、というサメの卵を好むそうです。

うなぎはマリアナ海溝など、深海で産卵している、と言われています。サメも深海に住んでいる種類が多い。天然のうなぎの稚魚も、サメの卵を食べている可能性もありますね。
うなぎの稚魚は、他の食べ物でも育つには育つそうですが、生存率や成長率がサメの卵に及ばないそうです。
稚魚の餌の確保が大きな課題となっています。

実験レベルではサメの卵を食べさせて、成長させることはできます。
ただ、サメの卵、高いです。豊洲にも売っていないと思います。
需要がないので、なかなか手に入らないのですね。

完全養殖から産まれるうなぎはオスが多い!

この間テレビで見ましたが養殖したウナギから採卵して、孵した卵は99%がオスだそうです。
そして残りの1%がやっとメスという状況らしいです。
これでは繁殖は大変ですね。
これは自然界でもそうなのか、どうかわかりません。
もしかしたら自然界でもそういう風になっていて、オスがメスを奪い合っているというのがうなぎの姿なのかもしれません。
うなぎは生態がよく解っていないのが現状です。

2021年追記:その後、うなぎは赤ちゃんの頃、性転換することを知りました。

そして性転換したあとはオスばかりになるそうです。

養ウナギの9割をメスに

完全養殖うなぎはオスが多い、という話を書きました。

技術の進歩はすごいもので、メスに性転換させる飼料を開発したそうです。

参考記事↓

https://mainichi.jp/articles/20201128/ddm/012/020/097000c

愛知県水産試験場で、シラスうなぎを雌にする技術が開発されました。
女性ホルモンに似た、大豆イソフラボンを食べさせることで、9割を雌にするそうです。
うなぎのオスは大きくなると硬くなります。
メスは大きくなってもやわらかいので、これはありがたい技術ですね。

完全養殖物うなぎを蒲焼にするととてつもない価格に!

この完全養殖のうなぎを現時点で食卓に乗せると、今のうなぎ蒲焼きの数倍の価格になるそうです。

1尾980円で売っているうなぎで考えると、5倍で4800円です。

1尾4800円のうなぎはいくらなんでも売れないと思います。

まだまだ課題は多いですが、一歩一歩解決していって将来の増殖につなげてほしいものです。