ブラックタイガーエビが大型化して、バナメイエビが小型化している理由。

こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。

ブラックタイガーは、2017年5月現在、大型のサイズが多いです。

逆に小さいサイズが少ないようです。

これは大型にして単価を上げよう、という思惑があるためです。

ブラックタイガーエビを大型にして単価を上げる

ブラックタイガーは粗放養殖といって自然に近い状態で養殖されることが多いです。
こうしないと病気が発生したり、健康に育たなかったりするからです。

また抗生物質を減らすという時代の要請もあります。

これらはすべて、コストが高くなります。

その為、大きく育てて単価を上げようとするのですね。

大型の方が同じ重さの小さいえびと比べて高く売れます。

稚えび(赤ちゃん海老)を買うコストが同じなら大きく育てた方が儲かるからです。

小型のエビは成長の速いバナメイエビに

なので小型の海老は「バナメイえび」にシフトしてきています。

今後もこういう傾向が強まると思われます。
小型のうちに出荷するのは、資金の回転を良くするためです。

バナメイエビは詰め込み養殖(一つの池にたくさんのエビを詰め込む養殖法)に強い種類なのです。

病気に強く、成長も速いです。

エコファーム様のページ参照

淡水で育てることが出来るため成長が速い面もあります。

人事担当者の一人言様のページ参照

特に最近はEMSという病気が猛威をふるっています。

なので、病気で死ぬ前に小さくても水揚げして出荷する業者も少なくないです。
そのため「小さいものはバナメイで、ブラックタイガーは大きく育てて、高値で売る」という方法になっています。