チリ銀の日本以外への供給


日本以外への供給が増えてきました。

昨期はチリで生産されるチリ銀鮭の9割が日本向けでしたが、今期は88%が日本向けと若干ではありますが、他国向けが増えています。


日本が買い負けしているようですね。

主にロシアが4600トンと日本の昨期の90,000トンに比べれば少ないです。

ロシアは以前は極東(カムチャッカ・サハリン)や北欧などから鮭を調達していました。



しかし極東はシベリア鉄道の帰り荷がほとんどないということで稼働率が低いようです。


モスクワ向けにはたくさんの荷物を積めるのですが、モスクワから極東地区へ行く荷物が釣り合わず、運賃が高くついてしまうのです。



北極海を船で航行すれば運賃は安いでしょうが、鮭は秋から冬にかけて獲れるので、難しいところです。


さらにウクライナ問題やシリアをめぐる西欧諸国との対立で、ノルウェーなどからの
輸入を停止しています。
もっともリトアニアなど第三国を通じて輸入しているようですが)

そこで目を付けたのがチリ産の鮭なんですね。

チリからすれば遠く北半球で起こっている政情はあまり関係がない
高く買ってくれるところへ売るのみです。

また日本だけがお客さんだと、買いたたかれる。

販路を拡大したいのですね。

こうして国内に鮭を供給したいロシアと鮭を高く売りたいチリの思惑が合い、チリか
らの輸入につながっています。

ちなみにロシアの通貨、ルーブルは今安いので、それほどロシアへ輸出する価格メ
リットはないように思います。

そうすると販路拡大して、高く売るための日本への脅しなのか?と余計な勘繰りをしてしまいます。