こんにちは。

網で魚を獲る方法はいろいろあります。

定置網、刺し網、巻き網、流し網などですね。

今日は鮭や鱒を漁獲する定置網や刺し網、流し網について解説していきます。

定置網漁、刺し網漁、流し網漁の違いとは?

定置網漁、刺し網漁、流し網漁の違いは、魚を獲るスタイルの違いにあります。

簡単に説明すると

  • 魚の通り道に仕掛ける定置網
  • 魚の通り道に仕掛け、網の目より大きな魚を獲る刺し網
  • 魚のいるところへ船で出向いて、魚を絡めとる流し網

ざっとこんな感じです。

狙っている魚に合わせて漁法を変えているのですね。

次のセンテンスからそれぞれの漁法について、もう少し詳しく解説していきます。

定置網漁とは

沿岸で海の中の魚の通り道に固定式の網を仕掛け、魚が中に入るのを待つ漁法です。

その網の中に入ると、返しがついていて、出られなくなります。

ポイントは魚の通り道に仕掛けることですね。

鮭の場合だと、魚が母川へ戻るところを漁獲します。

また陸地伝いに泳ぐ通り道にも仕掛けます。

毎日、あるいは数日に一度、船で溜まった魚を水揚げに行きます。

陸地に近いところに仕掛けた網を丘網(おかあみ)、遠いところに仕掛けた網を沖網(おきあみ)といったりします。

この漁法だと、魚は網の中で自由に動けます。

そのため、水揚げしたときにまだ魚が元気です。

魚が勝手に網に入る、待ちの漁法です。

効率の良い漁法、とも言えますね。

 

刺し網漁法とは

刺し網漁は、網に魚を刺して漁獲する方法です。

網を魚の通り道に仕掛けます。

すると、網目より小さい魚は素通り出来ます。

網目より大きい魚はお腹がつかえて通れない、でも魚はバックが出来ません。

ということで漁獲されます。

刺し網漁の良いところは
  • 定置網よりも手軽に仕掛けられる(小規模でも出来る)
  • 魚が引っかかるので、逃げない
  • 小さい魚は逃げ、大きい魚のみを獲れる

といったところです。

なので漁業者には人気の漁法です。

でもデメリットもありまして、

  • 網目でうっ血し、打ち身が体につく
  • 魚が動けないので、死んで鮮度が落ちやすい
  • 鳥や海洋哺乳類が引っかかって死ぬ

ということですね。

サケマス漁における定置の刺し網漁というのは どうやら禁止らしいですね。

あまりにもとれ過ぎて、資源に悪影響があるからでしょうか。

それとも網目でうっ血、打ち身が体につく漁法なので、商品価値が落ちるからかもしれません。

 

流し網漁法とは

流し網漁法は、船で網を流し、その網目に魚が引っかかるのを待つ漁法です。

なので刺し網漁の一種、といえますね。

一般的な刺し網は海底に固定するのに対して、

こちらは船から刺し網を流します。

だから流し網漁と言います。

船で沖へ出て、魚の通り道に網を流し、網目より大きい魚が刺さって抜けられなくなる漁法です。

大変効率の良い漁法です。

その効率の良さゆえ、欧米では「死のカーテン」と呼ばれています。

その理由は

  • あまりにも魚が獲れすぎて、生態系に影響を及ぼすから
  • 狙った魚以外の生物も大量に獲れてしまうから
  • 網に鳥や海洋哺乳類が引っかかって死ぬことが多いから(海鳥・イルカ・ウミガメなど)

というものです。

実際あまりにも犠牲が多いので、公海上での流し網は一時中止だそうです。

流し網漁業はなくなりますか:https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/101992366

このため、ロシアでも2015年に流し網漁が禁止になりました。

ロシアでは現在、特別な許可を得た船だけが流し網漁を行っています。

日本の排他的経済水域では、春にこの漁法でカラフトマス、時鮭などを漁獲します。

定置網漁、刺し網漁、流し網漁の違いとは?まとめ

というわけで定置網漁、刺し網漁、流し網漁、の違いについてみてきました。

もう一度おさらいすると、

  • 定置網は魚の通り道に仕掛け、魚が入ると出られなくなる仕掛け
  • 刺し網漁は魚の通り道に仕掛け、網目に引っかかる魚を獲る仕掛け
  • 流し網漁は魚のいるところへ船で出向いて、網目に魚を引っかける仕掛け

ということでしたね。

それぞれ一長一短があったり、狙う魚によって漁法を変えているのですね。

流し網漁はあまりの効率の良さから、ヨーロッパを中心に禁止になってきています。

経済の効率と環境への影響、難しい問題ですね。