粒の大きなイクラって美味しそうですよね?!
実際、粒の大きなイクラは噛むと中の卵がじわっと染み出てきて美味しいです。
粒が大きいと栄養をたっぷり含んでいるので、美味しいといえそうです。
ではイクラにはどうして粒の大きいものと小さいものがあるのでしょうか?
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鮭が大きいと筋子が大きくなる
イクラのことを考える前に、イクラの粒々になる前の状態、筋子を考えてみます。
筋子にも大きなものと小さなものがあります。
鮭自体が大きいと筋子が大きくなります。
逆に鮭自体が小さいと筋子も小さくなります。
そう、大きな鮭のお母さんから生まれた卵(イクラ)は大きくなる傾向があるのですね。
なので筋子の大きさは鮭が大きさが大きくなるにつれて大きくなる、といえます。
元気で健康な、大きい鮭の卵は大きいのです。
イクラの粒は鮭の大きさに比例して大きくなる!
筋子が鮭の大きさに比例して大きくなる、と書きました。
それでは筋子の筋を外した状態、つまりイクラはというと…
イクラの粒の大きさも、鮭の大きさに比例して大きくなるのです。
筋子が大きくなるとイクラの粒も大きくなるのですね。
逆に筋子が小さいとイクラも小さいです。
鮭が大きい=筋子が大きい=イクラの粒も大きい
という式(?)が成り立ちます。
逆に
鮭が小さい=筋子が小さい=イクラの粒も小さい
という式が成り立ちます。
近年イクラの粒が小さくなっている!
近年イクラの粒が小さくなっている、という報道がありました。
そしてそれは放流事業との関連や環境の変化が指摘されています。
報道によりますと、イクラの一粒の重さが1994年から2010年比で最大6%軽くなっているというのです。
2010年というのがなんとも古いですが。
そもそも鮭はたくさん放流してもたくさん穫れません。
環境許容量というのがありまして、エサなどにより、鮭が生息できる数は上限があるのですね。
多く放流すれば過密になるので栄養が足りなくなります。
そのため粒が小さくなるのではないでしょうか。
醤油イクラは醤油を吸うので大きくなる
ちょっと注意というか、イクラは水分を吸います。
そのため、醤油に浸けたイクラは醤油を吸い、粒が大きくなります。
なので粒が大きなイクラ醤油漬けを見たら、ドリップが出ていないか確認しましょう。
醤油をたっぷり含んだものは、お店に並べているうちに逆に醤油を吐き出します。
そのため、ドリップ(水分)が出ているものは小さなイクラだった可能性があります。
ここはちょっと見分けが難しかったりします。
ドリップが出切っても大きければ、それはもしかしたら大きな粒のイクラなのかもしれないからです。
でも私の経験上、あまりドリップがないイクラ醤油漬けのほうが美味しいと思います。
塩いくらは浸透圧で水分が出るので小さくなる
塩いくらはイクラの塩漬けです。
塩で漬けると浸透圧の関係でイクラから水分が抜けます。
水分が抜けた分、粒は小さくなります。
もし塩いくらで粒の大きなものがあったらそれは本当に粒の大きなものですね。
ちなみに塩いくらは水分が抜けているので濃厚な味になっています。
※イクラの産地による選び方に関しては以下のページを参照にしてみてください。
2022年のイクラの粒の大きさは?
2022年の鮭は小さいです。
そのためイクラの粒も小さいです。
大きなアメリカ産筋子はイクラに!
アメリカ産の大きな筋子はイクラにします。
イクラに仕立てれば日本で高く売れるのですね。
そのため大きな筋子は価格も高くなっています。