こんにちは!
2021年、色々な物が値上がりしていますね。食用油から小麦粉、砂糖…などの比較的値段の安いものから、カニなどの高級品まで。本当に色々なものが値上がりしています。
そんな中でご多分に漏れずブリも値上げになっています。
今日はブリが高い理由を3つ解説します。
【この記事の概要】
- 2020年コロナでブリが売れなかったので養殖を減らした
- 餌代、燃料代、資材費が高くなっている
- 天然ブリが獲れていない
ということです。
それでは詳しく見ていきましょう!
2020年ブリが売れなかったので 養殖量が減った
振り返ってみますと2020年は何でも値下げでした。
特にぶり屋台は メインで使った外食分野の需要が極端になくなりました。
そのため非常に安値で出回っていました。
2021年はそんな昨年の教訓から養殖の量を減らしていたのです。
2021年秋頃より外食もそこそこ復活してきて需要が出てきました。需要はあるのにブリの供給がない状態になってしまいました。
そのため価格が上がってしまったのですね。
聞くところによると生け簀の数を減らしたり、稚魚の投入量を減らしたりしたそうです。
需要はあるのにブリがいない…養殖業界も大変ですね。
- 昨年は魚はたくさんいるのに売れない
- 今年は需要はあるのに魚がいない
2年続けて本当に大変な状況です。
ブリが高い理由・餌代・燃料資材が高い
ブリが高い理由として餌代が高いということがあります。
ブリには固形飼料や、魚のミンチなどをエサとして与えているようです。
ご多分に漏れずこのエサも値上げになっているそうです。エサ代が高ければ当然 ブリも高くなりますよね。
燃料費資材費が上がっている
また、燃料や資材費が上がっているからということも挙げられます。
ブリのいけすは海の上にあります。そこまで行って餌をやるにも船で行かなければなりません。
最近では自動で餌やりをしたり、フィッシュポンプという、大型のポンプで魚を吸って 漁獲するようなこともあるようです。
ただ、そういう設備がないところもあります。無いところは船で行って作業せざるをえません。
また、ブリを入れるための発泡スチロールなども値上がりになっています。
発泡スチロールなどは一律で 15%ほど値上げになったそうです。
こういう事情でブリの値段を上げざるをえないのですね。
ブリが高い理由・天然のブリが獲れていない
ブリが獲れていない最後の理由としては、天然のブリが獲れていない、ということが挙げられます。
北海道では局地的に鮭が獲れず、ブリが大量に獲れました。しかしそれは全体からみたらあくまでも局地的なものです。 秋に北海道を回遊したブリは通常11月、12月になると南下して新潟県の佐渡や 石川県まで下りてきます。さらに日本海が荒れてくると富山湾に逃げ込みます。
しかし今年はこの辺の南下群がまだいません。これも振りが高い理由のひとつです。
ブリが高い理由3つのまとめ
というわけでブリが高い理由を三つ見てきました。
まとめると
- 2021年、ブリ養殖量を減らした
- 餌代が高くなった
- 燃料・資材費が高くなっている
ということでした。
これから年末にかけてぶりは需要期に入ってきます。
刺身やぶりしゃぶ、塩ぶりなどなど、需要が高まってきます。
そのため今後さらに値上がりするのではないかなと考えています。