こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
水産業界にいると色々な規格がありますよね。
今日はそんな色々な規格について解説したいと思います。
ホタテ、むきえびなど、1袋の個数で表示
たとえば帆立製品で見てみます。
ボイル帆立 26/30
この場合、「1袋に26~30粒入っている」という規格になります。
このように1袋内に入っている個数で表すサイズ・規格が結構あります。
ムキエビで規格が「100/200」の場合、1袋で100個から200個入っている、ということです。
無頭エビなど、1ポンドあたりの尾数で表示
水産業界ですと、その単位あたりの個数というのが結構あります。
東南アジアで水揚げされる「無頭(頭無し)えび」などもその例です。
無頭えびは現地で4ポンド入りでブロック凍結されます。
その規格は「1ポンドあたり26尾から30尾」などと表示されます。
なので26/30規格ですと、
1ブロックあたりの尾数=26尾から30尾×4ポンド
=104尾から120尾
ということになります。
ややこしいですね。
スルメイカなど、一箱あたりの個数で表示
また、一箱あたりの尾数などでも表示される規格があります。
冷凍するめいかなどを例にとります。
冷凍するめいか 規格26/30 重量8.5kg
さて、この場合の26/30はなにを意味するでしょうか。
答えは「一箱あたりの入っているスルメイカの数」になります。
また半身になっているものは「5/6」などという規格もあります。
その箱に5枚から6枚入っているよ、という規格だったりします。
大型のものは〇〇UNDER(アンダー)とひとまとめに
また、大型のものは8UNDER(8アンダー)と書かれたりします。
これは「8.5kgの中に8尾より少ないよ」という意味です。
つまり超大型、という意味ですね。
1尾、1枚あたりの重量を表示
また、魚のサイズは幅があります。
300gの魚もいれば451gの魚もいます。
それを細かく選別するのは大変です。
なので、300gから500gなどの規格を作ったりします。
大型のものは500gUPとひとまとめ
その魚の最大級のものは500gUP(500グラムアップ。単に500アップということが多
い)とひとまとめに表示されたりします。
もともとの規格で表示
ややこしいのですが、1袋500g入りの商品があるとします。
500gで業務用の世界的な統一規格はあまりありません。
大抵は1kgや1ポンドの規格が基準となっています。
無頭えびの500gなんてものがあったとします。
規格が26/30となっていると、500gの中にえびが26尾から30尾入っているのか、それ
とも4ポンドの規格なのか、確認する必要があります。
ここら辺が面倒ですね。
魚水産食品流通のサイズ・規格の読み方 まとめ
というわけで、よくわからない水産業界のサイズ、規格についてみてきました。
まとめると
- 1袋の個数で表示
- 一箱あたりの個数で表示
- 1尾、1枚あたりの重量を表示
というのがおおまかな基準です。
ただし、重量が変わっている場合の規格は確認したほうがいい、ということでした。
個別の魚種についてはリンクから参照してくださいね。