あんこうの吊し(つるし)切りってご存知ですか?
アンコウを上からぶら下げて切り分けていく方法です。
でもあんこうはなぜ吊るして切るのでしょうか?
あんこうは切りづらいので吊るして切る!
アンコウはぶよぶよしているので、まな板の上では切りづらいです。
つかみどころがないので、大変です。そのためアンコウは吊して切ります。
フックをアンコウの口に刺して吊して切り分けます。こうすると切り分け安い、と言われます。
でも実際、魚屋さんは小さいアンコウはまな板の上で切っています。その方が作業効率がよいし、仕事がしやすいのだとか。普段まな板での仕事に慣れていると、まな板のほうが楽なのですね。普段の延長で仕事が出来ます。
あんこうの吊るし切りは準備が大変!
あんこうを吊す、といっても吊す場所もない場合がほとんどです。
アンコウを専門に加工する工場ならいざ知らず、魚屋さんだと、アンコウだけ切っている訳ではありません。
日常切る魚の中でアンコウはほんの一部です。
あんこうの吊し切りは面倒!天井の補強や下で受ける準備が必要
あんこう吊るすには天井を補強して、フックをつける必要があります。
また、下にバットなどを用意して、落ちてくるアンコウを受け止める準備が必要です。
まあめんどくさい、というのが魚屋さんの本音のようです。
もちろんショーとしてつるし切りの実演などを行うことはあるようです。
あんこうを吊るしてから口から水を注いでさばく?
あんこうを吊るした後、口から水を注いでお腹を膨らませてから切る場合もあります。
美味しんぼ、というマンガで主人公の山岡さんがこうやってアンコウをさばいていました。
こうした方が切りやすいのですね。
※美味しんぼ1巻参照
それでも大きいアンコウは吊して切るのはなぜか?
ただそれでも大きいあんこうはやはり吊るして切ります。
なぜかというと、大きなあんこうは、吊るした方が切り分けやすいそうです。
特に8キロ以上の大きなあんこうは、吊るした方が楽だそうです。
アンコウの吊し切りが見られる時期
アンコウの吊しぎりはアンコウの旬である、冬に見られます。
アンコウの吊し切りが見られる場所
アンコウの吊し切りはどこで見られるでしょうか。
例えばアンコウ祭り、などを開催しているところがあります。
こういうところだと、アンコウの吊し切りが見られます。ダイナミックなアンコウの吊し切りをご覧になるのもよいと思いますよ。
ついでにアンコウを味わって見てくださいね。