マダコの完全養殖に成功!2023年から販売!ただし課題も!

近年値段が高騰しているタコ。

2022年末は特に高くて品不足です。

そんな高いマダコ。養殖出来ればよいと思いますよね。

マダコの完全養殖と2023年から販売!ただし課題も この記事の概要

それではこの記事の概要をお伝えします。

  1. マダコの完全養殖は2017年にニッスイが達成
  2. そもそもマダコは養殖向き
  3. ただし課題も多い
  4. 2023年、養殖マダコの出荷スタート!

ということです。

さっそくみていきましょう!

マダコの完全養殖に成功!

マダコの完全養殖は、2017年にニッスイが成功しています。

マダコの完全養殖とは、

  1. 親ダコ
  2. 卵成長して親ダコに
  3. 卵から孵って子ダコに

という一連の流れのことです。

2017年06月08日
みなと新聞「日本水産がマダコ完全養殖」

マダコは養殖向きの魚?

マダコは技術さえ確率すれば養殖向きの魚だそうです。

なぜかというと

  • 成長速度が速い(約1年で1キロ以上に)
  • 餌の量の半分が体重になる
  • 泳ぎ回らないのでスペースを取らない

からだそうです。
産経新聞「マダコの養殖 課題は「美食と脱走」の克服だ」参照

生存率1%!マダコ養殖の課題

マダコ養殖の課題はいくつかあります。

生存率が低い

生存率が低いことが課題の一つです。

孵化した浮遊幼生数千尾のうち数十尾しか稚ダコになれないそうです。

およそ生存率1%ですね。

エサの調達が大変

マダコは生餌を食べて成長します。

この生餌の確保が難しいです。

人間の食べ物とも競合します。

いくらタコの成長効率が良いと言っても、その魚を人間が食べたほうが効率は良いですからね。

また、共食いも多いそうです。

もしタコが喜んで食べる飼料が開発されたらすごいですね。

脱走する

タコは軟体動物です。

そのため、狭い隙間から逃げることができます。

環境汚染問題

養殖というと、環境を汚染するリスクがあります。

狭い生簀で飼うため、排泄物や、残渣が分解出来ないのですね。

ただ、環境汚染は他の魚種でもいえることです。

タコは知能が高いのでかわいそう

自然保護団体はタコは知能の高い生物のため、劣悪な環境はかわいそう、と言っています。

まあ、それを言ったら豚や牛はどうなるのかと思います。

産経新聞「マダコの養殖 課題は「美食と脱走」の克服だ」参照

2023年スペインで養殖マダコの出荷がスタート!

そしてついにスペインで養殖マダコの出荷が始まりました。
始めたのはスペイン・ガリシアのヌエバ・ペスカノバ・グループという会社です。
同社はカナリア諸島にタコの養殖をしています。

この会社、以前から畜養は行っていました。

そしてニッスイに次いで2019年にマダコの完全養殖に成功しています。

そして2023年には販売を開始するそうです。

マダコの完全養殖に成功!2023年から販売!ただし課題も!まとめ

というわけで、マダコの養殖についてみてきました。

まとめると

  • マダコの完全養殖は2017年にニッスイが達成
  • そもそもマダコは養殖向き
  • ただし課題も多い
  • 2023年、養殖マダコの出荷スタート!

ということでした。

ご参考になさってくださいね!