なんと、タコを養殖する計画があるそうです。確かに近年値段が高騰しているので、養殖して安く安定供給されたらよいですよね。ただし課題も多いようです。
さっそくみていきましょう!
マダコの完全養殖に成功!
まず、2017年に日本でマダコの完全養殖に成功しています。これはニッスイグループが達成しました。
2017年06月08日
みなと新聞「日本水産がマダコ完全養殖」
そもそも完全養殖とは、
- 親ダコが産卵する
- 卵が成長して親ダコにり、産卵
- その卵が孵って子ダコになる
という一連の流れのことです。
つまり天然の種苗に頼らず、サステナブルに養殖することに成功したのです。

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マダコは養殖向きの魚?
そもそもマダコは、技術さえ確率すれば養殖向きの魚だそうです。
その理由はというと、
- 成長速度が速い(約1年で1キロ以上に)
- 餌の量の半分が体重になる(効率がよい)
- 泳ぎ回らないのでスペースを取らない
からだそうです。
産経新聞「マダコの養殖 課題は「美食と脱走」の克服だ」参照
マダコ養殖の課題
ただし、マダコの養殖の課題はいくつかあります。
生存率1%!
まず、タコの生存率が低いことが課題の一つです。孵化した浮遊幼生数千尾のうち数十尾しか稚ダコになれないそうです。およそ生存率1%ですね。
エサの調達が大変
そもそもマダコは生餌を食べて成長します。この生餌の確保が難しいのです。しかも人間の食べ物とも競合します。
いくらタコの成長効率が良いと言っても、その魚を人間が食べたほうが効率は良いですからね。
共食いの問題
また、食べきれない量の餌を与えないと共食いするそうです。しかも食欲旺盛で、1日に何度も給餌しなくてはなりません。
この手間が養殖のコストを押し上げてしまいます。
逆にもしタコが喜んで食べる飼料が開発されたら養殖のブレイクスルーになりますよね。
タコが脱走する問題
そしてやっかいな問題が脱走することです。タコは軟体動物です。そのため、狭い隙間から逃げることができます。また、その吸盤と全身筋肉ともいえる力強さで水槽を登って逃げ出してしまうそうです。
こうして脱走するのでやっかいなのですね。
環境汚染問題
タコは大食いです。そのため排泄物や残渣も多いです。しかも狭い生簀なので、汚れが溜まりやすく、タコの生育に影響を与えてしまいます。
倫理的な問題も!
タコは知能の高い生物です。例えば貝殻などを道具のように使うことが報告されています。このため、自然保護団体などは養殖に反対しています。
また、アメリカのワシントン州やカルフォルニア州では、タコの養殖を禁止する法案が可決されています。
世界で需要増加も…米で「タコ養殖禁止法」成立 ナゼ?Yahooニュース参照
それを言ったら豚や牛はどうなるのかと思いますが、それらはすでに伝統的に食料として利用されているから良いのだとか。なんとも都合の良い解釈に思えてしまいます。
2023年スペインで養殖マダコの出荷がスタート!
そしてスペインでは2023年に養殖マダコの出荷が始まりました。始めたのはスペイン・ガリシアのヌエバ・ペスカノバ・グループという会社です。
同社はカナリア諸島にタコの養殖をしています。この会社、以前から畜養は行っていました。
そしてニッスイに次いで2019年にマダコの完全養殖に成功しています。そして2023年には販売を開始したそうです。
マダコの完全養殖に成功!2023年から販売!ただし課題も!まとめ
というわけで、マダコの養殖についてみてきました。
まとめると
- マダコの完全養殖は2017年にニッスイが達成
- そもそもマダコは養殖向き
- ただし高コストなど課題も多い
- 2023年、養殖マダコの出荷スタート!
ということでした。
ご参考になさってくださいね!
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