流通業界でよく聞くプール在庫のプールって解りますか?
プールというのは貯める、というような意味です。
流通業においてプールとは、在庫を貯めるという意味ですね。
あるいはプール金など、お金を貯めておく場合にも使う言葉です。
流通業におけるプールの意味
僕らがよく使うのはプールして価格を調整するという使い方です。
これは高い在庫に、安い在庫を足すと、平均単価が安くなる、という使い方です。
例えば単価1㎏1000円の在庫が100㎏、あったとします。
そのあと、単価kg 800円で100 kg買います。
そうすると、単価が平均されて、単価が下がります。
(1000円×100㎏+800円×100㎏)÷200㎏=900円です。
最初の1000円から100円下がりましたね。
そうすると売りやすくなるわけです。
株式なんかで言うナンピンみたいなもんです。
こうして、仕入れ原価を下げる、という意味でプール在庫にしたりします。
本当は在庫は売り切って、改めて仕入れたほうがいいんです。
でもサラリーマンは損をして販売すると怒られる場合もあります。
なのでこういう手法を使い、単価を下げたりします。
上げ相場の時に使える戦略
あるいは上げ相場の時、安い在庫があるとします。
その時に高い商品を仕入れると、安い在庫のお陰で平均単価が下がります(同一商品を仕入れた場合)。
こうするとライバルよりも有利な価格で販売できたりします。
一気に市場を席巻できたりもします。
プール在庫・プール価格まとめ
というわけで
- プール在庫とは、同一の商品を追加で仕入れて、在庫を貯めること
- プール価格とは、同一の商品を追加で仕入れて、平均単価を変えること
というような使い方をします。