焼き海苔って、もともと赤みを帯びているって知っていました?
はじめは赤っぽいですが、炙ると青くなります。
これは海苔という海藻が持つ、色素の特長です。
加熱すると海苔は青くなる!
海藻には緑藻類、褐藻類、紅藻類等があります。
海苔は紅藻類です。なので、もともとは赤っぽい色をしています。
この紅藻類の色素は熱に弱く、加熱することによって失われます。
炙って紅色の色素がとび、その後に緑色の色素は残るので緑色になるわけです。
湿気ると海苔は赤くなる!
紅色色素は逆に水分に強いので、
湿気たり、ご飯の水分を吸ったりすると、また赤みが出てきたりすることがあります。
逆に緑色の成分は水には弱いので薄まります。
赤っぽい海苔は湿気たり、古くなっている可能性があります。
つまり海苔は焼きが甘かったり、古かったりすると赤みを帯びる。
焼きが強いと色は綺麗だが風味が劣る。
こういう微妙な加減で、きれいで美味しい海苔は成り立っているんですね。