こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
皆さんが普段食べている梅干しは「梅干し風味」ですが?それとも本物の「梅干し」ですか?
いきなりなぞかけをしてしまいました。
そう、お店で売っている「梅干し」と言われるものは実は「味梅」と言われる梅干し風味の漬物なんですよ。
どういうことかというと、今日本の量販店で販売されている、「梅干し」と言われるものは中国で塩漬けにされた梅を、日本で脱塩(塩抜き)して、調味液につけたものなのです。
そうなんです。
塩漬けされた梅なんです。
しかも干してもいないです。
それを日本で塩抜きして、味付けしているんですよ。
市販されているのは調味梅干!
これは「調味梅干」として販売されています。
繰り返してしまいましたが、本当の梅干しではないのですね。
その分、塩分濃度も8%と、本物の梅干しより低いです。
でもそれは日本人の大半が求めたものなんです。
お客さんはしょっぱい梅干しを求めていないし、美味しい梅干しを求めています。
さらに価格の安いもの、となるとどうしても調味しなくてはいけないんです。
本物の梅干しとは?
発酵の技法(133ページ)という本によりますと、梅干しは
- 塩で梅を20日漬ける
- 晴れた日に3日間天日干しする
- 約1年、もとの甕などに戻して漬ける
- 翌年の夏、梅を取り出して1日干す
- 完成!
このようなとても長い時間をかけて完成させます。
詳しく知りたい方は、以下の本が役に立ちます。世界の発酵についての知見が得られます。
Amazonリンク:発酵の技法
こんなに長い時間かかっては商売としては成り立ちませんね。
お金が回りません。
なので塩抜きして調味液でつけるのです。
じゃあ本物の梅干しは売っていないのか?というと、そんなこともありません。
ちゃんと漬け込んだ本物の梅干しも売っています。
それから自分で作るのもおすすめです。
漬物はいいですよ。
味が変化していくのが楽しいです。
微生物が頑張っているのがかわいらしくなりますよ。