養殖を飛躍させた仔魚の餌、プランクトン「ワムシ」をご存知ですか?これはシオミズツボワムシというごくありふれたプランクトンです。以下、ワムシと略します。
このワムシを仔魚のエサに採用したことで養殖できる魚が格段に増えました。また養殖の効率もすごく上がったのです。
ワムシとはどんなプランクトンなのでしょうか?また、どのように養殖に貢献したのか見ていきましょう。
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プランクトンのワムシは仔魚の口にピッタリな餌!
卵からかえったばかりの仔魚にとって、ワムシは都合のよい餌です。以前の餌は仔魚の口に入らなかったり、喉を通らなかったそうです。そのため仔魚の生存率がとても低かったそうです。
ですがこのプランクトンは、小さな仔魚の口にぴったり入る餌なのです。
この発見のおかげで仔魚はエサを飲み込むことが出来るようになりました。そして養殖の課題の一つが解決したのです。
餌のプランクトンは仔魚の胃の中で簡単に潰れてくれる!
仔魚に食べられたプランクトンのワムシは、胃の中で簡単に潰れてくれます。
そのため、消化が早いです。普通、魚は餌を咀嚼せず丸のみします。だからワムシのような餌は重宝されるのです。
これが養殖に飛躍をもたらした二つ目の理由です。
ワムシに栄養を取り込ませ、仔魚に与えることも可能
仔魚はDHAやEPA、タウリン、ビタミンCなどを必要とします。しかし直接与えることは難しいのです。なぜなら食べてくれないからです。
ところがワムシにこれらの栄養を取り込ませ、そのワムシを仔魚に与えると栄養を摂取出来るのです。
これにより養殖仔魚の栄養改善につながりました。
ワムシは増やすのが簡単
そしてワムシを餌にするもう一つ重要なことがあります。それはワムシを増やすのはとても簡単ということです。
ワムシは特に難しい事をしなくても勝手に増えてくれます。これも養殖が進歩する大きな要因になりました。
仔魚養殖の餌になるプランクトン!ワムシのまとめ
というわけで養殖に革命をもたらしたワムシについてみてきました。
まとめると
- ワムシは仔魚の口に入る大きさ
- ワムシは胃の中で簡単に潰れる
- ワムシは栄養を取り込んでくれる
- ワムシは増やすのが簡単
ということでした。
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