こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
近年はインフレの時代になりましたね。しかし瞬間的に、また局地的に値下がりするものもあります。ホタテ貝柱もその一つです。

値段が下がる原因や販売価格の予想、今後について見ていきましょう。

ホタテの値段が下がった要因

帆立の値段が下がった理由は中国による水産物全面停止の影響です。

ALPS処理水を海洋放出したら中国、香港は水産物を買わなくなる、と言われていました。それが現実となったのですね。

すでに3割近く下落しているサイズもあります。100gあたり特売価格398円で販売されるケースも出てきました。

売れなくて工事は加工しなくてはなりません。従業員の仕事を遊ばせるわけにもいきません。これは仕事買いと呼ばれています。仕事買いについては以下の記事をご覧ください。

「仕事買い」とは?価格か吊り上がります。

また、中国に輸出していたホタテは殻むきされ、アメリカなどに再輸出されていました。今はその殻むき作業などを日本で出来ないか模索しています。

しかし外国人実習生の来日数は頭打ちですし、日本人ではコストが合わないです。そんな中で、刑務作業としてホタテを加工することが政府の方針として示されました。

毎日新聞のサイト参照

こうすることで安い労働力で加工して直接アメリカなどに輸出しよう、という動きですね。これがうまくいけばもう少し価格は上がるのかもしれませんね。そう考えるとそろそろ下落も落ち着くのでは?と考えています。買うなら今のうちかもしれませんね。

意外とベビーホタテ、ボイルホタテは下がっていない!?

ホタテ全般下がるかと思いきや、極端に下がっているのは貝柱だけです。

バーベキューや煮物などに使う、ボイルホタテやベビーホタテなどはほとんど値下がりしていません。下がったのは貝柱だけです。

ベビーホタテだってボイルホタテだって中国からの買い付けが多いのになぜ貝柱だけがこんなに下がるのでしょうか。

なぜ貝柱だけ値下がりするのか?

ではなぜ貝柱だけが下がったのでしょうか?それは主に3つの理由が考えられます。

オホーツクは中国の依存度が高かった

オホーツク沿岸の貝柱は品質が良いことで知られています。特に貝柱の評価が高いです。

これは海が相対的に低温できれい、栄養豊富ということが挙げられます。そのため海外での評価が高かったのです。なので海外で高く売れたのです。高級食材なので国内よりも海外のほうが高値で売れたのです。結果として中国の依存度が高くなりました。

ここ数年で値上がりが大きかった

貝柱はここ数年、値上がり幅が大きかったです。10年前から比べるとkgあたり150%以上も値上がりしていました。そのため下落幅も大きくなった、ということもあります。

生産量が多い

貝柱は生産量が多いです。これは温暖化の影響をそれほど受けていないからと考えています。

一方、青森のベビーホタテは温暖化の影響からか、へい死が多いそうです。

ボイルホタテやベビーホタテは生産量が落ちていたので、それほど価格が落ちなかった、と考えられます。

2023年ホタテ貝柱が安くなる!理由や値段はいくらになる?まとめ

というわけでホタテの貝柱についてみてきました。

まとめると

  • インフレの時代にあっても一部の商品は局地的に値下がりする
  • 中国の水産物全面停止がホタテ貝柱価格の下落要因となった
  • ホタテ貝柱の価格が下がった理由は、中国への依存度の高さ、ここ数年の値上がり、生産量の多さが挙げられる
  • 100g398円で販売されるケースも出てきた

ということでした。

ご参考になさってくださいね!