涼しくなって来ると鍋を食べたくなりますね。
鍋物に欠かせないのがマダラです。
マダラはスケソウダラよりも大きくて顎の下に髭があるのが特徴です。
淡白な白身は鍋にするととても美味しいです。
そのマダラですが、業界ではぶわだら、ぶわたら、という商品名で流通していたりいます。
このぶわたらとは、一体なんなのでしょうか。
ぶわたらは主に冬場の鍋素材として人気があります。
ぶわたらとは、マダラの塩蔵品!
ぶわたらとはマダラを捌いてフィレ状態にし、そのタラの身に塩を入れたものです。
たらのフィレを塩水で浸けたものですね。
マダラは品質が落ちやすい
そもそもマダラは品質が落ちやすい魚です。
そのため内蔵を取り出して塩蔵しています。
独自の技術で塩を入れて日持ちをよくします。生のまだらでは日持ちが悪いため、ぶわの人気が高いのですね。
ぶわたらに加工すると、歩留まりが良くなる
塩が入ることで塩の分、重たくなります。
なので歩留まりも良くなります。つまりはじめのフィレの状態よりも重たくなる、ということですね。
また、身が透明になるように仕上げています。
ぶわたらの由来は?
それではぶわたらとはもともとどういう意味でしょうか。
「ぶわ」とは腑分け(ふわけ)をすることのようです。
「ふわけ」がなまってぶわけ→ぶわたらとなったようです。
ぶわ、と言えば業界ではぶわたらのことを指します。
ぶわたらにする原料は厳選されている!
ただぶわたら用の原料は、タラ自体の元々の品質が大事です。
もともと北のほうの原料を使っていました。アラスカの原料などが特にぶわたらの原料として、良いということでした。
北海道の原料はぶわたらには使われていませんでした 。
しかし最近は稚内などのまだらの水揚げが豊富で、しかも稚内のタラはプリプリで透明で品質が良い(ぶわたらに向くという意味)という状況になってきました。
なので、最近は北海道の原料を使ったぶわたらが生産されています。
また根室方面のマダラは身質がふわふわしていて、ぶわたらには向かないそうです。
ぶわたらまとめ
というわけでぶわたらについて見てきました。
まとめると
- ぶわたらとは、マダラの塩蔵フィレ
- ぶわたらに加工すると歩留まりがよくなる
- マダラは品質が落ちやすい
- ぶわたらの原料は厳選されている→身が透明な締まったものを使用
- ぶわたらとは、ぶわ(ふわけ)されたタラという意味
ということです。
スーパーで見かけたら思い出して見てくださいね!