冷凍魚を扱っていますと、「グレーズ」、という言葉が出てきます。これは一体なんのことでしょうか。今日は水産業界でよく聞く「グレーズ」という言葉をご紹介します。
グレーズとは薄い氷の膜!
グレーズというのは、冷凍魚においては薄い氷の膜、の意味で使われます。魚の表面にうっすらと氷の膜がついています。
その氷のことです。
英語だとglazeです。上塗りするとか、光沢を着ける、という意味ですね。
グレーズはなんのために着けるのか?
それではグレーズはなんのために着けるのでしょうか。
グレーズは
- 乾燥防止
- 変色をふせぐ
- 重量をかさ増しするため
- 魚の表面を保護する
などの理由で着けられます。
乾燥防止
冷凍の魚と言えども、乾燥します。
冷凍庫は冷風が常に出ています。冷風が出ない冷凍庫ももちろんありますが、普通は冷気を風によって循環させます。
この風のせいで魚の表面が乾燥します。
また冷凍庫は湿度がとても低いです。水蒸気は冷やされて氷になるので、当たり前と言えば当たり前です。
なので、この湿度の低さでも乾燥します。
この乾燥による劣化を防ぐ意味でグレーズを着けます。
変色防止
変色は、やはり冷凍庫の風や温度変化によって起こります。この影響を少なくするため、グレーズを着けます。
重量をかさ増しするため
重量をかさ増しするためにグレーズを着ける、ということもあります。そんな嘘みたいな話ですが、よくあります。
特にムキエビやホタテなどです。でも大丈夫。法律的には表示はきちんとネット(正味)重量が表示されています。
なので、選ぶ際はこの辺りを考慮してくださいね。
魚の表面を保護する
魚の表面を保護する、という意味あいもあります。
冷凍の魚を輸送すると、どうしても魚が傷つきます。その輸送の際魚同士がこすれたり、あるいは叩きつけられて傷つくのを防ぎます。
これもグレーズを着けるひとつの理由ですね。
魚に着けるグレーズという氷の膜 まとめ
という訳でグレーズについて行きました
グレーズは
- 乾燥防止
- 変色をふせぐ
- 重量をかさ増しするため
- 魚の表面を保護する
などの理由で着けられる、ということでした。
グレーズは、意外と色々な魚に着けられているので、気にして見てくださいね!