函館のスルメイカは加工用メインで利用されます。
・イカの塩辛
・干しするめ
・イカの刺身の原料
などなどです。
なぜ函館のイカは加工向けが多いのでしょうか。
これは2つの理由があります。
函館のスルメイカは、水揚げ量が多い
1つ目は函館のスルメイカの水揚げ量が多いこと。
函館のスルメイカの水揚げ量は平成20年で4万トン。平成29年で1万トン弱です。
全国のスルメイカの水揚げ量は平成20年で21万トン、平成28年で7万トンです。
全国の1/5は函館ですね。
一箇所でこれだけの水揚げ量はすごいです。
それにしてもここ10年間での落ち込みがすごいですね・・・ここ10年で1/4ですね。
とにかくこれだけ量があると加工屋さんの需要にも耐えられるわけですね。
北海道は特に大きな塩辛メーカーや珍味メーカーが多いです。
道南冷蔵しかり、竹田食品しかり。
全国区のメーカーの需要に耐える水揚げがあります。
函館のスルメイカは価格が安い
二つ目は価格が安いことです。
函館のスルメイカ漁は主に網で行います。
網で取ると鮮度や品質(キズなど)が落ちます。
しかし価格は安い。
塩辛や干しするめにはもってこいなんですね。
こうして函館のスルメイカは加工屋さんにはなくてはならないものなのです。
函館の水揚げが少ないとスルメイカ全体の相場に影響を与えてしまいます。
ちなみに青森で水揚げされたり石川で水揚げされたりするスルメイカは主に釣りの船内凍結なので鮮度が高いです。
こちらは主に生鮮、刺身用として利用されています。