イクラは養殖出来るのでしょうか?最近ますます値上がりしてるのに、なぜ養殖しないのでしょうか。

イクラは養殖出来るのか?

結論からいうと、イクラは養殖出来ます。たくさん養殖している、アトランティックサーモンや、トラウトサーモン、銀鮭などを成長させて、成熟させればイクラを採取出来ます。

実はイクラは養殖されている!

実はイクラは養殖されています。

例えば

  • トラウト
  • ヤマメ(サクラマス)

などです。
トラウトのイクラに関しては割と出回っている印象です。

ただ、臭いやドリップと呼ばれる浸出液の問題でそこまで出回っていません。品質が低い、とされています。その分値段は安いですけどね。

トラウトイクラはます筋子で有名な「オカムラ食品」さんのものを試食しました。味は悪くなかったです。プチプチして美味しかったですよ!オカムラさんの作り方が上手なのですね。値段も安いし、もうこれでいいかもしれません。

以下のサイトで「北欧サーモン」で検索すると北欧サーモンのいくら(トラウトいくら)が出てきます。

調べてみてくださいね。

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また、国内でもサクラマスの淡水型であるヤマメから卵を採取して「黄金イクラ」として販売されています。

100グラム2500円台と、かなーり高いです。ただ、ふるさと納税の返礼品でも選べるので、良いかもしれませんね。

ではイクラを大々的に養殖しない理由は何でしょうか。

親鮭・サーモンを高品質にしたいから!

イクラは鮭=サーモンの卵です。

イクラを養殖すると、卵に栄養を取られ、サーモンがまずくなるのです。サーモンがまずくなると、売れないですよね。

そしてここまでイクラを珍重するのは日本くらいなものです。世界の国々は親であるサーモンの方を重要視します。

なので生産する方としては親であるサーモンを優先して、イクラは作らないようにしているのですね。

じゃあ日本で養殖すればいい、と思われます。でもそれも現状は難しいです。

イクラを養殖しても儲からないから!

なせ日本でイクラを養殖しないか、というと、労力の割に儲からないからで。

天然物に比べると大して安くないのですね。

以下、銀鮭を例に価格の実験をしてみます。

銀鮭でイクラを作った場合の値段

銀鮭の養殖でイクラを生産した場合のコストを計算してみます。

親サーモンに対するイクラの割合は約1割弱。

ラウンド3キロの親に対して300グラムしか入っていないのです。

ドレスになると大体2.4キロでしょうか。

親をドレス(頭無し・内蔵無し)でキロ500 円で販売出来るとすると、

500円×2.4キロ=1200円

です。

通常ですと1000円くらいて販売できるとします。

1000円×2.4キロ=2400円。

差額は1200円ですね。

1200円÷300グラム×1000=4000円。

これが筋子の原価です。

これをイクラにすると歩留り8割として

キロあたり5000円。荒っぽい計算ですが。

これに手間賃や資材、流通経費が入ります。

するとスーパーで売る場合は100グラム1400円位でしょうか。

手間かけて大して儲からない、のかもしれませんね。

イクラは養殖出来るのか?養殖しない理由は?まとめ

というわけでイクラを養殖しない理由について見てきました。

まとめると

  • すでに養殖イクラは黄金イクラや北欧イクラなどとして商品化されている
  • イクラを養殖しないのはサーモンの品質を上げたいから
  • イクラを養殖しても大して儲からない
  • すでに養殖イクラは黄金イクラや北欧イクラなどとして商品化されている

ということでした。

というわけで天然のイクラに関しては以下のサイトからどうぞ。

今年は昨年よりも安くなりましたよ。

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