現在日本のスーパーマーケットで販売されているますは主にカラフトマスとサクラマスです。この2つのうち、販売量が多いのはカラフトマスです。

その身近なカラフトマスについて見ていきましょう!

 主に北海道以北で水揚げされる、マスのことです。

本ます(サクラマス)が東日本で広く水揚げされるのに対して、カラフトマスはほとんどが北海道産です。

わりと寒いところを好むマスといえますね。

また、輸入もされていて、ロシア・アメリカなどからも輸入されています。かなり広い範囲に生息していますね。

カラフトマスの特徴

 背中が出っぱっているのが特徴です。
そのため「背っぱりマス」と呼ぶところもあります。

カラフトマスの漁獲方法は?

近代に入り、流し網漁法が開発され、沖に出てカラフトマスを獲るようになりました。

そして今では日本で獲れるマスのメインはこのカラフトマスとなっております。

特にロシアのアムール川などへに向かうとされる鱒が5月、6月に北海道近海を通ります。
その時期のカラフトマスはとても脂が乗っていて美味しいです。

カラフトマスの呼び名は色々

カラフトマスは色々な呼ばれ方をします。

せっぱります、青ます、オホーツクサーモン、建網ます。
これらは皆、カラフトマスのことを言っています。
見た目(せっぱります)や、地方名(青ます、オホーツクサーモン)、漁獲方法による呼び分け(建網ます)などです。
ちなみに北海道の方は春の時期に採れるカラフトマスを「本ます」とよぶこともあります。
「自分のところに水揚げされる美味しい鱒が本ます」ということです。

もちろん、それも間違いではありませんね。

日本の全国的な 標準からすると 本ます=サクラマス、青ます=カラフトマスです。

補足:建網ますについて

カラフトマスが、川に上る時に漁獲するのが建網ますです。

この時、川へ向かう途中の河口に「網を建てる」のでこう呼ばれます。
川へ遡上するときなので、繁殖期です。
卵や白子に栄養を取られるため春に獲れるものに比べ脂は劣ります。
日本では主にオホーツク沿岸の川へ遡上するようですよ。

そのため、地元のオホーツク沿岸地区ではオホーツクサーモンとして名前を広めています。

カラフトマス・最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日はカラフトマスについて解説しました。
せっぱります、青ます、オホーツクサーモン、建網ますなど、色々呼び名はあるけれども、これらは全部カラフトマスという種類の鱒なんですね。
また、北海道で水揚げされるのに生まれた川はロシアだったり、北海道だったりします。
カラフトマスは実は生まれた川に帰る習性が少ないそうです。
水温等の影響で、北海道の川に遡上したり、ロシアに遡上したりと気まぐれです。