数の子はなぜ産地で味が違うのか?

こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
今回は数の子が、なぜ産地によって味、食感が変わるのか、解説します。

寒いところの数の子は皮が厚くなる

ニシンの卵、数の子は寒いところで産卵されると皮が固くなります。

ニシンは卵を寒さから守るため、皮を厚くするのですね。

それからカナダはアラスカから見ると南です。

南ということは海が暖かいということです。

もちろん、アラスカと比べれば、という意味です。

そのためカナダの数の子はアラスカから見ると皮が薄いのです。

昆布に産み付けられる数の子は固くなる?

アメリカ大陸の西海岸では砂地が多く、ニシンは卵を昆布に産み付けます。

こうすることで生存確率を上げています。

昆布は揺れ動きます。

卵を狙う魚は、揺れ動くのでなかなか数の子を食べられません。

なのでアメリカ大陸の西海岸は食感が固くなります。

岩場に産み落とされる卵は柔らかい

逆に東海岸は岩場が多いです。

岩の隙間に卵が入り込めば生存確率が上がります。

なので岩場に粒々が入り込むように卵はほぐれやすくなっています。

寒いところでは数の子は大きくなる!

数の子の親であるニシンは寒いところに生息しているものは大きくなります。

餌が豊富なこともあります。

それから体の表面積が2倍になると、体積は3倍になる、という説があります。

そうすると発熱量は増えるけど比較的表面から体温を奪われにくい、ということになります。

つまり寒いところでは大型化した方が有利、という仮説もありますね。

とにかく親ニシンか大きいので卵も大きくなります。

寒いところの数の子は脂がのっている

寒いところの卵は脂が乗っています。

数の子は脂が乗っていると、パラパラとほぐれやすくなります。

逆に暖かいところのほうが、脂が少なくなります。

なのでパリパリ感が維持されやすい、ということもあります。

(一概にはいえませんが)

数の子はなぜ産地で味が違うのか?まとめ

というわけで、数の子はなぜ産地で味が違うのか?ということを解説してきました。
まとめると

  1. 昆布に卵を産み付けるところは 食感が硬くなる
  2. 岩場に産み落とされる卵は柔らかい
  3. 寒いところの数の子は 脂が乗っている
  4. 寒いところの数の子は 大きくなる

ということでした。

ご参考になさってくださいね!

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